8月19日に聖学院大学で戦争を記憶する映画 「タリナイ」上映会実施 聖学院大学人文学部日本文化学科25周年記念一般公開イベント

プレスリリース

2023年8月7日
聖学院大学
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 2023年8月19日に聖学院大学で戦争を記憶する映画「タリナイ」を上映します。終戦の8月に合わせて実施するこの映画は戦地のマーシャル諸島で命を落とした日本兵の没地を遺族が尋ねるドキュメンタリー映画です。当日は監督の大川史織氏を招き、この映画に関するトークや学生とのトークセッション、質疑応答も行います。本イベントは聖学院大学人文学部日本文化学科25周年記念イベントの一環で、日本近現代史を専門とする本学の今井勇准教授の企画として、「現在そして未来の戦争に抗するために、戦争を記憶し続ける」ことを目的として実施されます。多角的な視点で歴史そして現在を理解することも本作品を上映する目的の一つです。

企画の狙い・背景

 本上映会は「現在そして未来の戦争に抗するために、戦争を記憶し続ける」ことを目的に開催されます。
戦後80年が過ぎようとしている現在、戦争は遠い過去のものとして記憶の彼方へと追いやられようとしています。しかし、世界情勢がますます混迷の度合いを深める現状において、私たち一人一人が戦争を自分自身に直結する問題として認識し、記憶していくことが必要でないでしょうか?
 映画「タリナイ」は戦争の記憶にとどまらず、第一次世界大戦後の日本統治下の記憶や、第二次世界大戦後の米国管理下の記憶も浮き彫りにします。そのような多角的な視点で歴史を理解し、現在を理解することも本作品を上映する目的の一つとしています。

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監督によるトークや学生とのトークセッションを実施予定

 本上映会では監督である大川史織氏をお招きし、上映後に、映画やマーシャル諸島についてのお話や、大川氏と本学学生のトークセッション、質疑応答を行います。

イベント終了後、学科の学びの一環として学生が学内の学会誌にレポートを寄稿

 学科の学びの一環として本イベントに参加した日本文化学科の学生は、日本文化学科の教員と学生から構成される大学独自の学会「日本文化学会」の学会誌にレポートを寄稿する予定です。

イベント概要・プログラム

イベント概要

プログラム

  • 第1部 映画「タリナイ」本編上映会(本編93分)
  • 第2部 大川史織監督と語るマーシャルの過去・現在・未来
         質疑応答

人文学部 日本文化学科について

 今年度設置25周年を迎える埼玉県唯一の日本文化を幅広く学べる学科。
 古代から現代まで日本で発展した文化の諸相を考察し、それを担った人間への理解を深め、日本文化の本質を探るにあたり「文学・語学」「歴史・思想」「文化論・比較文化」を切り口にするとともに、グローバルな視点により固有の価値を評価する点が特徴。

大川史織監督について

 1988年神奈川県生まれ。映画監督。慶應義塾大学法学部政治学科卒。
 マーシャル諸島で戦死した父の没地を尋ねる息子の慰霊の旅に同行したドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。

今井勇准教授について

 聖学院大学 人文学部 日本文化学科 准教授
 博士(文学)(2015年3月 筑波大学)、専門は日本近現代史、反戦・平和思想史

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsを目指した活動を行っています。

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本リリースに関するお問い合わせ、取材のお申し込み先

イベントの取材可能です。どうぞお問い合わせください。

聖学院大学 入試・広報課 担当:松崎、神吉(かんき)、平田
電話(ダイヤルイン) 048-780-1707
e-mail   pr@seigakuin-univ.ac.jp

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