聖学院大学の学生が高校生へ語り継ぐ「3.11」と「未来をひらく」 「失われた同世代の命」と向き合い続ける

プレスリリース

2024年2月29日
聖学院大学
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 東日本大震災から13年、震災へのボランティアが契機で発足した聖学院大学ボランティア活動支援センター(埼玉県上尾市、学長:小池茂子)では、コロナ禍を超え、学生ボランティアによる被災地との交流や「震災伝承の活動」が続いています。
 3月7日には埼玉県川越市にある、おおぞら高等学院(川越キャンパス)において、聖学院大学の学生が高校生を前に、被災地・被災者から学び語り継いでゆく活動(授業)を行います。
 当日語り部となる学生は、これまでの被災地との交流を通して大きな変化を遂げました。関心を寄せていただければ幸いです。

大学生による高校生へ向けた「震災伝承と今自分たちができることを考える授業」概要

聖学院大学の学生4名がボランティア活動の実体験を高校生(15名程)に向けて語り、被災地のためにできることや防災への意識を深めます。

  • 日時:2024年3月7日(木)13:00~14:20
  • 場所:おおぞら高等学院川越キャンパス(埼玉県川越市菅原町23-1アトランタビル壱号館 1F)

語り部は、被災地との交流を通して、変化を遂げた大学生

震災遺構「大川小学校」で出会った「はなちゃんのランドセル」

2023年2月、3年ぶりに開催されたボランティアスタディツアーに参加したTさん。津波による被害で生徒74名、教員10名が亡くなった震災遺構大川小学校に訪れた際、「はなちゃんのランドセル」に出会いました。震災当時の自分と年も誕生日も近い「はなちゃん」は大川小学校で津波にのまれ現在も行方不明のままです。そんな、はなちゃんの命に向き合ったこと、そして現地で聞いた「大川小学校を悲劇の場で終わらせるのではなく、校歌のタイトルである《未来をひらく》場にしていきたい」との言葉が、それまで何かと消極的だったTさんを大きく変えていきます。

失われた同世代の命と向き合うことで生まれてきた活動

7月には大川小学校出身の佐藤そのみ監督に直談判して映画「春をかさねて」の上映会と監督との対談を実現、8月には同世代の大川小学校の卒業生と連携し大川学校でのアート企画、11月には大学学園祭で東北と大川を発信する展示会を開催、直近の2024年2月19日には現地の要請を受け「大川震災伝承館」にて、仲間と共に「大川小の命と向き合う語り部活動」に取り組みました。

聖学院大学 東北ボランティアスタディツアーについて

聖学院大学では、東日本大震災直後から継続的に復興支援活動を行ってきました。コロナ禍前までは、年2~3回のバスツアーを実施し、現地のニーズに合わせて、がれき撤去からコミュニティ再生に向けた活動に取り組んできました。コロナ禍以降は、旧石巻市立大川小学校の卒業生を中心に立ち上がった「チーム大川」と連携し、震災遺構大川小学校を拠点とした活動を展開しています。

はなちゃんのランドセルについて

震災当時大川小学校の4年生だった鈴木巴那さんの赤いランドセル。6年生だった兄の堅登さんは遺体で見つかり、巴那さんは現在も行方不明となっています。泥だらけのランドセルは震災直後に大川小の屋根の上で発見され、現在は大川小学校の伝承館で中に入っていたノートや教科書、図書室で借りた本もそのまま展示されています。

本件に関する問い合わせ先

取材をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。

聖学院大学 入試・広報課 担当:松崎、神吉(かんき)、平田
電話(ダイヤルイン) 048-780-1707
e-mail   pr@seigakuin-univ.ac.jp

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsを目指した活動を行っています。

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