インタビュー(02)東北の魅力を知ってもらうことが復興につながる
東北の魅力を知ってもらうことが復興につながる
菊池 祐太郎 さん(欧米文化学科4年)

大学2年の夏休みにSAVE(復興支援ボランティアチーム)のスタディツアーに参加。津波に襲われた町にはコンクリの基礎だけが残り、雑草が生い茂っていました。その光景にはテレビではわからなかった広さと奥行きがあり、呆然としたのを覚えています。
僕にできることなどないのではないかと思いました。それでもなにか行動しなくてはと1カ月後、SAVEに入ったのです。
SAVEの代表として、これまでに被災地にしおりを届ける「サンタプロジェクト」や桜を植樹する「桜プロジェクト」、被災地で学んだことを学生や地域の方に伝える展示、防災講座など、さまざまな活動を企画・運営してきました。この間、地元の人たちとの交流から得たものの大きさははかりしれません。
現在は47 都道府県の学生を東北に派遣する学外のプロジェクト「きっかけバス47」の埼玉県代表も勤めています。支援のため被災地に集まるエネルギッシュな人たちとの出会いもボランティアの醍醐味です。
中学を卒業するまでは宮城県に住んでいた僕にとって東北は「地元」です。津波の被害ばかりがピックアップされがちですが、人々の強さや豊かな自然といった東北の魅力を多くの人に知ってほしい。それが復興につながると考え、活動しています。
