報告レポート:第7回 高校生ビブリオバトル・ワークショップ
聖学院大学総合図書館が主催する高校生ビブリオバトル・ワークショップ
2023年6月30日更新
6月24日(土)聖学院大学総合図書館主催「高校生ビブリオバトル・ワークショップ」が1号館地下1cafeで開催されました。聖学院大学は学生の読書活動の推進と本を通した学生同士の交流や、大学のビジョンである「対話力・実践力・共感力からなる人間力を養う教育」の実践を目的としてビブリオバトルを2013年より開催しています。こうした流れの中で、地域に対する取り組みや高大接続の取り組みとして、高校生にも本を通した交流を体験してもらおうと、2016年より「高校生ビブリオバトル・ワークショップ」をコロナ禍での1年を除き毎年開催しています。
異世代が融合する学びの舞台:高校生と大学生が共に知を深める
今回の大会では、予選段階では3つのグループに分かれて大学生がファシリテーターとなり、高校生と共にアクティブラーニング(参加型学習)のワークショップ形式で行いました。これは、高校生と大学生が連携し、共に学び合う機会を提供するものでした。そして、決勝戦では各グループのチャンプ本によるイベント型のビブリオバトルが行われました。
多くの参加者は今回が初めてのビブリオバトル参加でしたが、積極的に質疑を出し、ディスカッションも活発に行われました。
「本と人」新たな出会いと交流の復活
過去2回の大会では、コロナ禍の影響でオンラインでの開催が行われていましたが、今回は久しぶりに対面での開催が実現しました。当日は埼玉県内を中心に応募のあった13名の高校生が参加しました。ビブリオバトルを通じて、高校生同士や高校生と大学生との交流が深まり、新たな知見を広げる機会となりました。
読書とディスカッションの魅力を育む:ビブリオバトルを通じて学生の情報リテラシーとコミュニケーション能力を促進
聖学院大学総合図書館は、このようなビブリオバトル・ワークショップを通じて、学生たちに読書やディスカッションの楽しさを伝えるとともに、情報リテラシーの向上やコミュニケーション能力の育成にも努めています。今後もこのような貴重な機会が提供されることを期待し、ビブリオバトルの魅力を広めていくことで、学生たちの知的な成長を支援していきます。
バトラー紹介本一覧
太字:決勝進出本/★:チャンプ本
「夢と金」西野亮廣 著 幻冬舎 2023
「最後のトリック」深水黎一郎 著 河出書房新社 2014
「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」汐見夏衛 著 スターツ出版 2016
「モモ」ミヒャエル・エンデ 著 岩波少年文庫 2005
「向日葵の咲かない夏」道尾秀介 著 新潮社 2005
「7.5グラムの奇跡」砥上裕將 著 講談社 2021
「新編銀河鉄道の夜」宮沢賢治 著 新潮社 1989
「モニタールーム」山田悠介 著 角川書店 2012
「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬 著 早川書房 2021
★「魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?」東川篤哉 著 文芸春秋 2015
「日本人のための第一次世界大戦史」板谷敏彦 著 KADOKAWA 2020
「夏へのトンネル、さよならの出口」八目迷 著 小学館 2019
「船を編む」三浦しをん 著 光文社 2011
当日の様子(写真アルバム)
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