報告レポート:学長講話/2021年度成績優秀者表彰式

報告レポート:2022年度 学長講話

2022年4月26日

2022年4月13日のアセンブリアワー(※)に、学長講話の時間が持たれました。

講話はチャペルで開催され、多くの学生が学長の話に深く聞き入りました。

今年度は「ー「思い込み」を抜け出るためにー」というテーマでフランシス・ベーコンの「4つのイドラ」やキリスト教的愛を元に思い込みやフェイクニュースとその問題について以下のようにお話しされました。

「人間にはイドラ(=思い込み)がある。こうしたイドラは誤りを指摘することで、また、自ら学び自己を更新していくことで解くことができた。しかし、近年はインターネットの発達などによりイドラを支える、そして刷り込む公共の空間が成立した。このことはかつてのようにイドラを解くことを難しくし、フェイクニュースや陰謀論を助長させている。更に、近年は科学においてもデータの偽造捏造が増えてきており、イドラを退けるための科学の厳密性が揺らいできている。私たちはこうした状況においてフェイクニュースや陰謀論に対してどう向き合うべきだろうか。それは愛を持って関与することである。愛には大きく分けて積極的な関与(人にしてもらいたいと思うことは人にしなさい)と消極的な関与(自分がしてほしくないことを他人にしてはならない)の二つの関わり方がある。前者はキリスト教の教え、後者は儒教の教えとされるが、実は後者の考え方はキリスト教にも人間の道徳として多く説かれている 。現在は科学的真理や客観性と人間的真実(道徳・倫理・宗教)間の齟齬・対立が色濃くなってきており、これを解消するための新たな方法論や思想を生み出す必要性が出てきている。消極的な愛は、客観性を保つことに通ずる。積極的な愛の関与は、客観性を内に持つことで全きものとなるといえるのではないか。」 

※アセンブリアワー
聖学院大学の特色ある教育プログラムです。社会で話題となる問題に最前線で取り組む方や、その分野の専門家を講師として招き、知識や多様な価値観を養う講演やイベントを実施します。

報告レポート:2021年度成績優秀者表彰式

学長講話に引き続き、2021年度の成績優秀者の表彰式が執り行われました。

長谷川教務部長による点呼、清水学長による表彰状授与が行われ、コロナ禍で学びの在り方が問われる中、優秀な成績を収めた学生たちに学長から労いの言葉がかけられました。

学長から一人ひとりに表彰状が手渡されました
学長から一人ひとりに表彰状が手渡されました
学長から成績優秀者に労いの言葉がかけられました
学長から成績優秀者に労いの言葉がかけられました
集合写真(写真撮影のときのみマスクを外しております。)
集合写真(写真撮影のときのみマスクを外しております。)