報告レポート:2021年度基礎自治体マネジメント研究会「基礎自治体 若手・中核人材育成プログラム」研究発表会
報告レポート
2022年4月5日更新
2022年3月12日に本学チャペルにて、聖学院大学総合研究所基礎自治体マネジメント研究会主催「基礎自治体 若手・中核人材育成プログラム」の研究発表会が行われました。
本発表会では1年を通して各自治体が直面する課題について研究した18名の自治体職員が、その研究成果を発表しました。
また、基調講演として国際基督教大学特任教授の西尾隆先生に「職業としての公務員 ~3つのモードを生きる~」という題で講演頂きました。
発表会には各自治体の首長や管理職の方々も出席し、各職員の発表にコメントを頂きました。
会の最後には西尾先生による総評があり、「どの発表者も問題意識が地に足がついている。詳しく話を聞きたい発表がいくつもあり、参考になるものが多かった。」との言葉が述べられ、会は盛況の内に閉じられました。
本プログラムは次年度も引き続き行われる予定です。
基礎自治体マネジメント研究会について
基礎自治体マネジメント研究会は、真の地方自治を実現していくために基礎自治体を学問的分野から支援をすること、そして大学の持てる資源を活用して地元・地域の社会資本としての役割を担っていくことを目的として、2021年に聖学院大学総合研究所内に設立された組織です。
「基礎自治体 若手・中核人材育成プログラム」は基礎自治体マネジメント研究会が主催するプログラムで、本学が包括連携協定を締結している12自治体の職員を対象に行っています。
プログラムには「組織・人材育成マネジメントコース」、「政策マネジメントコース」、「財政マネジメントコース」の3コースが設定されており、参加職員は1年を通してそれぞれが抱えている自治体の課題について研究をします。
2021年度は、さいたま市、上尾市、桶川市、小川町、川島町、ときがわ町、鳩山町、吉見町、嵐山町、東秩父村の10市町村から、合計18名の職員が、5月から毎月1回、土曜の午後のプログラムに参加し、第10回目(最終回)のこの日、1年間の締め括りとして「研究発表会」に臨みました。
いづれの研究発表も、それぞれの自治体が現実に直面する課題に正面から向き合い、その解決を図ろうとする、真剣な思いが詰まった、実りあるものだったと思います。参加職員の努力と成長に改めて敬意を表し、今後の更なる活躍に期待したいと思います。
2022年度以降も、更にブラッシュアップしたプログラムを用意し、地域住民の自治機関である基礎的地方公共団体、市町村の担い手である人材の育成に、地域と共にある大学として貢献することを期して参ります。
基礎自治体マネジメント研究会 研究代表
政治経済学部 特任教授 猪狩 廣美
研究発表会 プログラム
第一部
- 開会の辞
- 開会挨拶 清水正之(聖学院大学 学長)
- 基調講演 西尾隆 氏(国際基督教大学 特任教授)「職業としての公務員ー3つのモードを生きる」
第二部
- 研究発表会
「上尾市における基金の積立状況に関する調査研究 ー公共施設整備基金の積立について」
「上尾運動公園エリアの現状と新たな賑わいの創出」
「選ばれる自治体になるには ー受験者数の確保及び内定辞退防止に関する取組について」
「若手職員の退職から見る組織の問題点 ー採用5年以内の退職者ゼロを目指して」
「挑戦する集団へ」
「川島町「地域経営」戦略 ーOJT活用のすすめ」
「魅力ある保育園」
「公共施設等総合管理計画・個別施設計画への対応について ー川島町立図書館編」
「きっと、変われるチームかわじま ープロフェッショナル 川島町の流儀」
「メンタル不調にならない!させない! ー誰もが働きやすい職場への取組」
「ときがわ町の【強み】を活かした財政運営の検討について」
「小倉城跡を活用した政策立案 ー歴史×キャンプ×ふるさと納税」
「鳩山町版 GIGAスクール構想の未来」
「効果的な研修修法とモチベーション向上」
「吉見町における人事評価制度の課題と今後の運用について」
「東秩父村における昇任(昇格)制度について」
「東秩父村人事評価制度の運用改善について」
「DXに向けた人材育成事業 嵐山町DX前夜 ー職員の情報スキルアップと町内の情報政策を繋ぐ人材育成」 - 総評・修了
- 閉会の辞