AH報告レポート:児童学科30周年記念 AH連続講座「打楽器の基本奏法と身近なものによるわくわくリズム遊び」

報告レポート

2022年12月7日更新

児童学科30周年記念 AH連続講座 子どもと教育 
~子どもとつながるさまざまな世界~

第4回「打楽器の基本奏法と身近なものによるわくわくリズム遊び」山本晶子⽒

2022年11月23日のアセンブリアワーにて児童学科30周年記念 AH連続講座 子どもと教育 ~子どもとつながるさまざまな世界~ 第4回「打楽器の基本奏法と身近なものによるわくわくリズム遊び」が行われました。

この講演では、打楽器奏者として演奏法の研究や楽しいリズムアンサンブル曲を多数作曲している山本晶子氏を講師にお招きして、打楽器ならではの多様な演奏法についてお話いただきました。

打楽器奏者 山本晶子氏
打楽器奏者 山本晶子氏

はじめに山本さんがシロフォンやグロッケンシュピール、ヴィブラフォン、タンバリン、トライアングル、カスタネットといった打楽器を実際に演奏してその音色を披露しました。

打楽器には音色の変化が少ないイメージもあるかもしれませんが、叩き方や叩くものなどによって音色が大きく変わることを、様々な奏法とともに説明しました。

次に身体を使ったリズム遊びを参加者と一緒に行いました。
「手拍子だけでも叩く場所によっていろんな音が出るので、身体全体を使ったら無数の音が出る」と山本さん。
会場にいる全員でミッキーマウスマーチや千本桜といった楽曲に合わせてボディーパーカッションを楽しみました。

続いては教育用のカスタネットと紙を用いたリズム遊びを行いました。
学校で使用するカスタネットというとただ叩くだけのイメージがありますが、山本さんは打楽器奏者の視点で様々な演奏法を追求。カスタネットは参加者全員に配布され、全員で一緒にバリエーション豊かなカスタネットの合奏をしました。

また山本さんは身近なものでも楽器になるといい、今回は「紙」を用いたリズム遊びを紹介。
1枚の紙でも叩いたり、擦ったり、破ったり、、、実は様々な音が出ます。
こちらも参加者と一緒に紙を用いたリズム遊びを楽しみました。

山本さんは「うまく演奏するより楽しむことが大事。楽しんだもの勝ち」と何度もおっしゃり、子どもも大人も楽しめる講演会となりました。

参加した学生のコメント

  • すごく楽しかったです。体だけでも、身近なものでも、シンプルな楽器でも、様々な音・大きさ・リズムを出せることがわかりました。体をうごかしながらやれば頭も体の芯も温かくなります。これから子どもと関わる職業につきたいと考えているので、子どもと一緒に楽しむために今日教えていただいたことを活用したいです。いつも音楽に囲まれた生活をしていることに気づきました。いつも使っていたものがどんな音になるのか探してみようと思います。いつも音楽は自分の中に。(児童学科2年) 
  • こんなにも身近にあるものや、自分自身が楽器になれるんだと驚きました。特に紙の楽器はとてもおもしろかったです。また、叩く場所が違うだけで同じ強さで叩いても違った音が出て、不思議だなと感じました。カスタネットは、幼稚園からずっとあり、身近に感じていました。叩き方は指にはめて叩くしか知りませんでした。こんなにも多くの叩き方があって楽しめるものなんだと初めて知りました。実際に子どもと関わる時にやってみたいなと思うことがたくさんありました。(児童学科2年) 
  • 今回の講座を受けて、普段気にしていないだけでこんなにも身の回りに音を奏でることが出来るのを知りました。小学生の中にも声を出したり表現するのが苦手という子がいるかもしれないと考えた時に、いきなり既存の楽器を使うのではなく、身体や紙などといった身近なもので音を出すということから始めることによって楽しいと感じることができ、それが学びの姿勢につながっていくことになるのかなと思いました。(児童学科2年)
  •  音を出すのは簡単にできますが、それを究めるとあんなにすごい演奏ができるんだ!と思うと同時に、長く練習をしてきたんだな、すごいな、と思いました。(児童学科3年)
  •  生の演奏もとても素晴らしく、楽しかったです。どんなものも楽器になり、扱い方により人を楽しませることができることにとても感動しました。そしてこの1時間半を通して新しい世界を知ることができてとてもうれしく思います。素敵な1時間半をありがとうございました!(児童学科3年)

当日の様子

シロフォンを演奏する山本さん
シロフォンを演奏する山本さん
参加者全員と身体を使ったリズム遊びをしました
参加者全員と身体を使ったリズム遊びをしました
トライアングルの様々な奏法も説明しました
トライアングルの様々な奏法も説明しました
カスタネットでも多様なリズム感を生み出すことができます
カスタネットでも多様なリズム感を生み出すことができます
紙1枚でも叩いたり、破ったりすることで音色が変わります
紙1枚でも叩いたり、破ったりすることで音色が変わります

子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養う~学科の学び

子どもの世界を理解し個性を育てる能力をつける
---2023年4月より、児童学科は「子ども教育学科」に名称変更予定

現代社会において、子ども一人一人を育む関わりには高度な専門性が求められます。同学科では、子どもの言葉、表現、心理などを理解することを学びの第一歩とし、子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養います。また、保育・教育職を希望する学生のためには、専従スタッフがいる教職支援センター・実習準備室があり、授業の他にも、資格・免許状取得から採用試験対策まで支援します。子どもの意思を汲む力は、言葉を大切にしながら言葉をこえて他者と通じ合う力も育み、どのような職種のどのような企業にも通用します。卒業後の進路は、多様な職種に広がっています。

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