政治経済学部公開講演会:「弁護士」という仕事と日本国憲法【報告レポート】

2019年度の政治経済学部 公開講演会は「多様性(ダイバーシティ)に開かれた社会をめざして─日本社会の<これから>を考える─」というテーマの下、全3回のシリーズ講演「『弁護士』という仕事」と、SDGs及びダイバーシティを主題とする公開講演会を行います。

7月3日(水)開催:「弁護士」という仕事と日本国憲法

竪 十萌子(たて・ともこ)弁護士による講演が行われました。
竪弁護士は、女性・子どもの権利を始め地域に密着した様々な民事および刑事事件、また、貧困・労働等の社会問題に積極的に取り組んでいらっしゃいます。

講演は、身近でイメージしやすいテーマが取り上げられ、「法律で闘える?闘えない?」など、○×ゲーム形式で対話するように進行しました。

  • ケイ君、店長から「明日からアルバイトに来なくていい!」と言われたよ。
  • 晴れて正社員(社会人)となったケイ君。24日間ぶっ通しで24時間働かされた。
    でも「高プロだからいいんだ」「残業代も出ない」って!
  • ミカさんは結婚をした。でも名字は変えたくない。
  • ミカさん、子は0歳、2歳、4歳が誕生。しかし夫が交通事故で死亡し、シングルマザーに。頼れる実家もないので、子供達を育てるために朝も夜も思いっきりバリバリ働きたい。

など、一つひとつ丁寧に解説してくださり、私たちの生きる社会と法律の関係やそこで生じている問題について、最前線の現場で活躍する弁護士から直に聞く、大変貴重な時間となりました。

どのような人生だったら人に優しくできるか、あるいはどのような人生だったら自分がテロリストや犯罪者になると思うか・・・混沌する現代社会をこれから生きてゆく学生たちに、「想像力、共感力、抵抗力」を持って欲しい、そして政治には無関心でいられても無関係ではいられない、必ず選挙に行こうと力強く語られました。

講演後にはランチセッションの時間が持たれ、竪弁護士と学生・教員たちが講演の内容について心ゆくまで語り合いました。

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