先生方のきめ細かいサポートにより、大学院進学を実現しました!

欧米文化学科からICU(国際基督教大学)大学院への進学が決まった留学生のインタビューをご紹介します。

中国・杭州出身のキョ・リンヒ(許林菲)さんは、2014年に聖学院大学欧米文化学科に入学。4年間の大学生活では、日本語はもちろん英語もしっかり学び、卒業後は第一志望のICU(国際基督教大学)アーツ・サイエンス研究科に入学が決まり、またICUトーチリレー大学院新入生奨学生にも選ばれました。
聖学院大学の英語教育プログラム(ECA)にてキョさんを教えたほか、大学院進学についても個別指導を行っていただいた、メイスみよ子先生と、合格までのプロセスを振り返ります。

英語教育が充実しているのが聖学院大学の魅力

メイスみよ子先生とキョ・リンヒさん
メイスみよ子先生とキョ・リンヒさん

【メイス先生】 キョさんはなぜ日本に留学したの?

【キョ・リンヒさん】 高校のクラスメイトはアメリカやヨーロッパに留学する人が多かったけど、私の場合は、母が「留学する人が少ない日本のほうが、将来、活躍するチャンスが多い」とすすめてくれたんです。私も、日本の文化やアニメに興味がありました。それに日本と中国は近いから、なにかあればすぐに帰国できるのが安心でした。

【先生】 来日してまず日本語学校に通っていましたね。そこから聖学院大学を選んだのはどうしてですか。

【キョ】 英語が好きなので、英語にたっぷり関われる大学がいいと思いました。聖学院大学のオープンキャンパスに行った時、ネイティブの先生とお話しして、ここなら英語がしっかり学べそうと感じました。

準備期間が短い。どうしよう!

【先生】 大学院進学を考えたのは?

【キョ】 はじめからです。中国では教育に熱心な家の子どもは、だいたい大学院まで進学します。
ただ、私は大学の交換留学プログラムを利用して、3年生の秋学期に、アメリカの大学に留学していました。帰国したのは3年生の2月だったので、準備する時間があまりなく、かなりあわてました。

【先生】 覚えています。キョさんは「大変大変!」とパニックになって、私のところに駆け込んできましたね(笑)。

【キョ】 書類がとても複雑で、何をどうしたらいいのかさっぱり。特にリサーチプランの書き方が全然わかりませんでした。
「だれか助けて」とパニックになった時、まっさきにメイス先生の顔が浮かびました。

【先生】 私とキョさんは、ECAプログラムの英語授業で、1年の頃から仲良くしていますからね。
実は、私もアメリカの大学院に行ったので、日本の大学院入試についてはそれほど詳しくないのです。でも、キョさんを全力でサポートしてあげようと思いました。

ECA授業で発表をするキョさん
ECA授業で発表をするキョさん

“強力タッグ”を組んでサポート

【先生】 大学院入試で一番大変なのは、英語で書くリサーチプラン(研究計画)ですね。キョさんは英語をもっと学びたいというだけで、具体的なリサーチプランは決まっていませんでした。そこでまず、研究の方向をはっきりするためにブレーンストーミングをしました。

【キョ】 メイス先生といろいろお話しして、アメリカ留学中にTESOL(Teaching English to speakers of other languages)に興味を持ったことに思いあたりました。ノンネイティブに対する英語教育が私のやりたいことだと気づきました。

【先生】 もう少しトピックを絞る必要があったので、最近注目されているアクティブラーニングを提案しましたね。研究の紹介や、関係論文の検索方法を指導し、一緒にアウトラインを考えました。アウトラインが決まったら、キョさんがリサーチプランを書き始めました。書き上げたあとのチェックは、当時、ECAの非常勤講師だったネイティブの先生に私からお願いしました。若くて親切な先生で、来年度からは常勤が決まっています。
キョさんの合格にあたり、私が大きな方向性をアドバイスする担当、ネイティブの彼が英文の最終チェックをする担当という形でタッグを組みました。

通らないなんてありえない!

【キョ】 メイス先生の個別指導はとてもありがたかったです。リサーチプランだけではなく、面接の受け方も教えていただきました。日本で面接を受けたことがなかったので助かりました。

【先生】 面接はどうでしたか。

【キョ】 ICUの面接の雰囲気は思ったより気さくでしたが、とても緊張しました。自己紹介のあと、リサーチプランを英語と日本語で説明したのですが、うまくできたか覚えていません。

【先生】 私は信じていましたよ。キョさんは、ECAプログラムの中でも、欧米文化学科にしかない「スーパーAコース」の学生です。ライティング力はもともと素晴らしかったし、スピーキング力についても授業を通してかなり上達しましたね。そんなキョさんが合格しないなんて、ありえないと思っていました(笑)。

【キョ】 合格発表の日はスマートフォンを見ながら待ち続けて、発表されたとたん、すぐ先生のもとに飛んでいきました。大学の手厚いサポートのおかげで、第1志望のICUに合格することができました。

夢をかなえるために大学を“活用”しよう

【キョ】 先生にはたくさん励ましていただきました。特に、すぐに落ち込んでクヨクヨする私に、「できないと悩むヒマがあるなら、行動に移しなさい」と言ってくれたのが印象的です。

【先生】 そこがキョさんのウイークポイントですね(笑)。でも、気持ちが固まったら、やらなければならないことを、こちらが思うよりも完璧に仕上げてくれるのが長所です。

【キョ】 先生が細かくアドバイスしてくださるからです。親でもそこまでは言ってくれなかったと思うほど、私のことを見て、考えてくださいました。

【先生】 それはキョさんが、授業のあとによく質問に来たり、何かあれば相談に来たりと、積極的に働きかけてくれるからです。個別指導にしても、他の大学ではなかなか難しいようですが、「これをやりたい」「助けてほしい」と声を上げてくれたら、私たちはいくらでもサポートします。
大学院進学を望む人は、ぜひキョさんに続いて私たちを"活用"し、夢を叶えてほしいですね。

キョさんが所属する国際理解のゼミはグローバル。英語が共通言語です
キョさんが所属する国際理解のゼミはグローバル。英語が共通言語です

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