報告レポート:ジェンダー勉強・交流同好会「じゆうにといろ」が映画上映会とゲストトークを実施

報告レポート

2023年12月21日更新

ジェンダー勉強・交流同好会「じゆうにといろ」(以下、じゆうにといろ)は、ジェンダーやLGBTQ+について関心を持ち、理解を深めたいという願いをもった学生たちが今年度発足させた同好会です。日頃は、ジェンダーやLGBTQ+に関連した映画や書籍、イベントに関する情報交換や、LGBTQ+に関する理解促進に取り組んでいます。

今年度の学園祭での展示のひとコマ
今年度の学園祭での展示のひとコマ

2023年12月2日(土)、じゆうにといろの学生たちは、学内でのLGBTQ+への理解促進を図りたいと、本学のボランティア活動支援センターが大学同窓会、上尾市社会福祉協議会に協力いただく形で実施している「ボランティア・まちづくり活動助成金」を申請し、獲得した助成金を活かして、映画「カランコエの花」上映会と、LGBTやそうかもしれない若者たちの居場所づくりを行っている一般社団法人にじーずの嶋津茉莉(しまづ まつり)さんの講演会を企画、実施しました。

広報チラシを手に説明を聞く参加者
広報チラシを手に説明を聞く参加者

映画「カランコエの花」について

国内の映画祭で計13冠を受賞した短編映画。高校生のリアルな心の葛藤を描き、LGBT当事者への向き合い方、社会の在り方について考えさせる作品。
公式サイト https://kalanchoe-no-hana.com/

映画「カランコエの花」上映会は、じゆうにといろ結成前の昨年度も、ジェンダーやLGBTQ+について関心のある有志学生と、ボランティア活動支援センターが共催というかたちで実施しています。タイミングが合わずに視聴できなかった学生や、今年度入学した学生たちにもこの映画を届けたいとの思いで、今年度は同好会主催で企画されました。

昨年の様子はこちら

また、今回は映画上映会と感想シェアだけではなく、若者当事者を支援する方の話を聞いて、学びを深めたいと、嶋津さんによる講演や、映画について嶋津さんとじゆうにといろメンバーが語り合うトークセッションも企画されました。嶋津さんからは、「好きな映画やアニメキャラの話さえも安心してできない」といった、LGBTQ+当事者の若者たちが抱える困り感に関するお話や、そんな若者たちが安心して過ごすために「この話題、みんなが楽しめるかな、という視点を持つことが大切」といった、現状を変えるために一人一人ができることをメッセージとしてお伝えいただきました。

講演を行う嶋津さん
講演を行う嶋津さん

トークセッションでは、劇中で描かれたLGBT当事者の気持ちや、まわり人たちがどのような声掛けや対応ができたか、といった話題を中心にして、学生と嶋津さんの考えや想いを会場と共有しあいました。そして、最後の感想シェア会では、じゆうにといろのメンバーと参加学生が一緒になって、映画の感想や日ごろから抱えているもやもやの共有、そして、それを解決するためにできることについて話し合いました。

嶋津さんと学生のトークセッションの様子
嶋津さんと学生のトークセッションの様子

学生たちの企画、行動によって、誰もが安心して過ごすことができる社会の実現に一歩、歩みを進める1日となりました。

最後に嶋津さん、企画メンバーで集合写真
最後に嶋津さん、企画メンバーで集合写真

参加学生の声

  • 自分には知らないことがたくさんあるのだと気づく機会になりました。また、普段の自らの発言や行動を振り返るきっかけにもなりました。
  • 自分の中にある偏見に気づけるよう、そして互いに個性を持った存在として尊重しあえるよう考えていきたいです。
  • 「ふつう」という概念を世の中から無くしたいと感じました。

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsを目指した活動を行っています。

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