【活動レポート】ボランティア活動支援センター設立10周年記念『ボランティアの集い』

10周年を記念して集いを実施

2023年4月4日更新

2023年3月21日(火・祝)、ボランティア活動支援センター設立10年を記念した「ボランティアの集い」が開催されました。前半は、開設10周年に合わせて出版された、書籍「共に育つ"学生×大学×地域"―人生に響くボランティアコーディネーション―」の出版記念シンポジウム、後半は在学生・卒業生・教職員による懇親会が行われました。当日は、会場に総勢115名が集まり、第一部のオンライン配信にも22名の方が視聴されていました。

東日本大震災が契機となり2012年に発足

聖学院大学では「神を仰ぎ 人に仕う」という建学の精神により、大学創設いこう継続して学生によるボランティア活動が盛んに取り組まれてきました。2011年に起きた東日本大震災においても、多くの学生・教職員が活動支援に関わり、震災支援の継続と大学周辺地域におけるボランティア活動支援の拠点として、2012年にボランティア活動支援センターが設立されました。

今年度、開設10年の節目を迎えることとなりましたが、この間、学生たちの活動はより幅広く展開され、2018年度には「ボランティア功労者厚生大臣表彰」を受賞しました。

https://www.seigakuin.jp/news/seig/181219report/

コロナ禍においても、「オンラインを活用したボランティア活動」等、地域の課題に対して新しいチャレンジを続けています。

「共に育つ“学生×大学×地域”―人生に響くボランティアコーディネーション」

ボランティア活動支援センター(以下、ボラセン)では、この10年間、専門職スタッフであるボランティアコーディネーター(以下、コーディネーター)を中心に、さまざまな困りごとを抱える地域や人びとに寄り添う学生たちの想いをカタチにするお手伝いを続けてきました。

振り返ってみると、その歩みは学生たちと共に教職員・大学も学び、育っていくプロセスでした。また、ボランティア活動を通して地域の課題に取り組みながら、同時に地域の皆さまから学生や大学を育てていただくプロセスでもありました。設立10年を機にこのプロセスの内実とその意義、そのなかでボランティアコーディネーション実践が果たしてきた機能と意義を確認し、広く世に問うことを意図し、本書籍を刊行しました。

現在、Amazonなどでも書籍を購入することができます。

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シンポジウム

イベント前半のシンポジウムでは、書籍の構成に沿う形で各章のエッセンスを執筆者から直接語っていただきました。

第1部では書籍の第1章・第2章の主要な問いである「学生はボランティアを通してなぜ?どのように成長するのか?」「ボランティアコーディネーターはどのような関りをしているのか?」「そもそも人生に響くボランティアコーディネーションって何?」といった内容について、各登壇者から書籍で記述した内容に基づき発表していただきました。

現役学生によるボランティア活動の実践報告をはさみ、第2部では第3章・第4章の問いである学生ボランティアと「地域」「大学」との関係について、ボランティアを受け入れるNPO法人の立場から、また高大連携で東北ボランティアスタディツアーを協働で実施した高校の立場からご報告をいただきました。

シンポジウム概要

  • 日程:2023年3月21日(火・祝)
  • 時間:13:00~14:40
  1. 開会 清水 正之(聖学院大学学長/学校法人聖学院理事長)
  2. 第1部
    導入 若原 幸範(ボランティア活動支援センター所長、政治経済学科准教授)
    書籍第Ⅰ章 学生ボランティア支援の理論と実際
    書籍第Ⅱ章 学生ボランティアの可能性
    概要説明:川田虎男(ボランティア活動支援センターアドバイザー)
    エピソード報告:丸山阿子(元コーディネーター)・菅野雄大(卒業生、元STEP.代表、学生サポートメンバー)・芦澤弘子(コーディネーター)
  3. 現役学生ボランティアによる活動報告
  4. 第2部
    書籍第Ⅲ章 学生ボランティアと地域
    書籍第Ⅳ章 学生ボランティアと大学
    概要説明 平修久(ボランティア活動支援センター前所長、名誉教授)
    エピソード報告:鈴木玲子さん(認定NPO法人彩の子ネットワーク共同代表)・新井達也先生(自由の森学園高等学校前校長)
  5. 総評 西川 正さん(NPO法人ハンズオン埼玉副代表理事)
  6. まとめ
  7. 閉会

学生ボランティア&ボラセンの未来に向けて

プログラム後半の懇親会では、在学生・卒調整・教職員が集い、お互いに2重の円になって語り合う「トークフォークダンス」で交流を深め、長年復興支援ボランティアスタディツアーとして親交のある釜石市の物産コーナーや思い出の映像コーナーを楽しみました。メッセージコーナーでは、未来の学生ボランティアやボラセンへのメッセージが桜の花びらで表現されており、5年後の自分自身へのメッセージを預かる「タイムカプセル」コーナーも設置されていました。

最後は、参加者全員で片付け。参加者の一人一人が「お客様」ではなく、「イベントの担い手」という意識をもって参加してくださったため、あっという間に会場が片付きました。

大学の理念を体現してくださっている皆様に感謝

本日集ってくださったみなさんは、学生時代のボランティア活動に留まらず、社会人になってからも他者や社会のために真剣に考え、具体的な行動をとり続けてくれています。まさに「神を仰ぎ 人に仕う」という大学の理念を体現してくださっているみなさんと共に、この10年の節目を祝えたことをとてもうれしく思います。これからも、一人の困ったをみんなの困ったとして考え、行動できる学生が育っていけるよう、ボランティア活動支援センターのスタッフ一同、全力で応援をしていきたいと思います。

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsを目指した活動を行っています。

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