報告レポート:2023年度濱田ゼミ合同合宿in奥多摩

報告レポート

2023年9月13日更新

 8月14日から16日にかけて濱田ゼミ合同合宿が東京都西多摩郡奥多摩で行われました。
 当日は比較文化論を研究する日本文化学科の2年生から4年生15名が参加し、卒業論文の中間発表、卒業研究テーマ発表、春学期発表が行われたほか、花火大会やバーベキュー大会が開催されました(今年の合宿では台風の影響で「日原鍾乳洞見学」は中止となりました)。
 ゼミ合宿の「恒例行事」、バーベキュー大会には、ゼミのOB・OG(8名)も参加しました。

比較文化ってどんなゼミ?

比較文化ゼミの卒業論文集
比較文化ゼミの卒業論文集

 専門演習(比較文化)・卒業研究(比較文化アジア)・卒業レポート(比較文化アジア)の3つの授業を3カ年で連続して受講することで「卒業論文」を提出することができます。
 専門演習Ⅰ・Ⅱそして卒業研究Ⅰの3セメスターは中国の古典文献の読解と文献調査の基本的な技術を身につけるため、晋代の干宝撰『搜神記』を輪読形式で読み進めます。卒業研究Ⅱ以降は各自の興味・関心に従った、比較文学・比較文化をテーマとする課題の探求を行います。

  

日本文化学科のゼミの特徴

 文学や歴史、思想や文化など人文学の主要な分野を通して、人間の営みを理解します。1年次に各分野の入門科目でそれぞれの基礎を学び自身の興味・関心を見極めた上で、2年次以降に特定のテーマを追求します。その過程で、ものごとの本質に辿り着く“学問する力”を養います。
 資料の読み解きや論文・レポートの作成を通して日本語の力を磨き、複雑で多面的な文化や人間を考察することで、将来につながる洞察力と表現力を養います。

  

日本文化学科卒業生の卒業論文テーマ例

  • 安倍晴明-陰陽師が使う呪文と式神―
  • 真田幸村・大阪夏の陣―日本一の兵と言われる理由―
  • 鬼の姿絵―文化との融合によって変わる姿―
  • 恋の和歌における夜―『古今和歌集』恋部より―
  • 葵上人物論―「問いはつらきものにやあらん」および「命だに」の引歌表現―
  • 寛文年間における水戸藩の寺院整理―「破却帳」の分析を中心に―
  • 若者の道徳心がないからいじめるのか―「いじめ」と「道徳教育」の変遷を追う―
  • 絵双六とは何か―衰退の研究―
  • 石原莞爾―社会的弱者への眼差しと当事者意識―
  • 唐十郎の作品世界―タブーへの挑戦から『特権的肉体論』を読み解く―
  • 短歌の未来性―俵万智の作品鑑賞を通して―
  • 方言「かたす」の研究―「片づける」「なおす」との比較から―

濱田寛教授のプロフィール

神奈川県立横浜緑ヶ丘高等学校卒業。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、同大学院文学研究科修了、同大学院教育学研究科単位取得退学。博士(学術)。2007年4月、聖学院大学人文学部日本文化学科准教授を経て、2014年4月から現職。

研究者図鑑WEBサイト濱田寛教授

研究者としての教員の姿を紹介する「研究者図鑑WEBサイト」で、濱田寛教授のインタビューを読むことができます。

ゼミ合宿の様子(写真)

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