報告レポート:日文の日 2022年度日本文化学会総会

報告レポート

2022年7月5日更新

2022年6月29日(水)アセンブリアワーにて「日文の日 2022年度日本文化学会総会」がオンラインにて開催されました。
日本文化学科では日本文化研究の進展と、会員相互の親睦をはかることを目的として、2002年に「日本文化学会」を設立しました。日本文化学科の先生方、日文(にちぶん)に在籍する全ての学生、そして卒業生会員で構成されます。

この日の総会では、最初に木下綾子准教授による講演会「『源氏物語』と紫式部の学問」が行われ、続いて2022年度学生会メンバーの紹介や決算報告などが行われました。
「日文の日」では、日本文化学科に所属する、第一線で活躍する研究者の講演を受講することで、学生たちが新たな「学びのテーマ」と出会うことができる機会にもなっています。

木下綾子准教授
木下綾子准教授

講演会の様子

講演会の内容(一部抜粋)

  • 恋愛の物語として知られている『源氏物語』は歴史や政治の物語としても読み解くことができる。
  • 『源氏物語』が執筆された一条朝は、藤原道長の活躍する摂関政治全盛期の時代である。対して『源氏物語』においては、帝の親政を目指し、学問と文化の隆盛を導く姿が理想化されている。
  • それは、紫式部や周囲の文人たちの漢詩文や史書をめぐる学問と、文人たちの出世が叶わない状況を反映したもので、当時の政治に対する批判にもなっていた。

木下綾子准教授のプロフィール

聖学院大学人文学部日本文化学科准教授。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。明治大学文学部兼任講師、同研究推進員(法人PD)などを経て2015年4月より現職。和漢比較文学会理事、全国漢文教育学会編集委員。平安文学を読み解き、考える楽しさを伝えるため、小学生向けのくずし字・百人一首講座や、社会人に向けた源氏物語の講座を開く。

研究者図鑑WEBサイト木下綾子先生

研究者としての教員の姿を紹介する「研究者図鑑WEBサイト」で、木下綾子先生のインタビューを読むことができます。

関連情報はこちら