韓国交換留学生イ・ウンジンさんインタビュー(PART1)

テレビをきっかけに、たった一人で始めた日本語の勉強から、憧れの日本留学へ!

聖学院大学の提携校のひとつ、韓国、湖西大学に在籍するイ・ウンジンさんは、2017年3月に来日し、本学で1学期間の交換留学を体験しました。
日本のテレビ番組を見て、日本や日本語に興味をもったイさんに、帰国直前に日本に興味をもったきっかけから、充実した留学生活を振り返っていただきました!


湖西大学からの交換留学生イ・ウンジンさん
湖西大学からの交換留学生イ・ウンジンさん

━日本に留学することになったきっかけは?

SMAPが大好きで日本語を勉強し始めたことがきっかけです。その習った日本語を実際に使いたいと思って日本に来ました。
中学校1年生の時に、ひらがな・カタカナを勉強していた授業で、SMAPの「慎吾ママ」の映像を教材として見て、面白い!と思ったのが日本語が好きになったきっかけです。

ー周りに日本語を勉強する友人はいましたか?

全然誰もいませんでした。(笑)
13歳のころから、ただ好きで一人で繰り返し繰り返しSMAPの映像を見ていました。そして高校のときには字幕なしで日本語のテレビ番組を見られるようになりました。
家族でも日本語や日本文化に興味のある人はいなかったので、本当に私一人だけでした。
湖西大学に入ってからは、ビジネス日本語や日本文化の授業をとりました。応用の授業だったので、日本語の基礎の授業の履修が抜けていたんですね。 

日本に来て驚いたこと

ー日本に来てカルチャーショックはありましたか?

ショックといえるかわかりませんが、驚いたことは、家族では敬語を使わずタメ語(友達口調)を使うことです。韓国では、家族間で敬語やタメ語を混ぜて使います。祖父母や、叔父、叔母には絶対敬語を使います。
学生と大学の先生方の関係がフレンドリーであることもびっくりしました。
来日してすぐ、聖学院大学の先生方とウェルカムランチにご招待いただいた時も、とっても緊張してしまいました。飲み物をついでいただく時に、ついくせで手を添えて受けてしまいました。先生との関係性は、日本のほうが良いと思います。(笑)韓国でも大学や学科によっても雰囲気はちがいますが。
それから、エスカレーターの並び方のルールですね。

ー日本と韓国で違いを感じたことはどんなことですか?

韓国ではLINEよりもKakao Talkをよく使うのですが、使う目的が違う感じがします。
日本では用事がある時、待ち合わせや連絡等に使いますよね。韓国では他愛ないことに使います。例えば「今日これ食べておいしかったよ!」とか「今何してるの?」など用事がなくても使います。

ー日本人の本音と建て前等を感じたことはありましたか?

私は気にしなかったですね。韓国でも日本でもあまり気にしません。
私の周りの友人達は、特にあまり気にする必要はありませんでした。(笑)

緊張したウェルカムランチ
緊張したウェルカムランチ

━6月の「国際交流会」で韓国の文化を発表してくれましたね。とても上手なプレゼンでしたが、いかがでしたか?

みんなの前で話すのは、めちゃ緊張しました!
特に自分の専門の「言語」について発表したので、間違ったことを話さないように、岡村先生や友人にもアドバイスをいただきながら、何回も直して、準備は真夜中までやりました。
韓国語で発表する機会は湖西大学でありましたが、日本で、外国語で発表することは全く違いますから!

ーイさんが履修した授業で、思い出深い授業はありますか?

「日本語教材・教具論」です。留学生には難しい授業かもしれませんが、私はこの授業が一番楽しみでした。
「対象言語学」は、韓国人の先生で日本語と韓国語を比較して分析する授業で、自分の専門分野のため面白かったです。
授業は最初は緊張して大変でしたが、1か月過ぎから慣れて大丈夫になりました。
最初は自分がこの大学で日本語が一番下手なのかな、心配していました。
私はコミュニケーションは割とできたのですが、日本語の読み書きをきちんと勉強したのは聖学院大学に来てからです。珍しいケースだと思います。
一番最初、学食のメニューも全く読めませんでした。町中の案内や看板もほとんど日本語なので、日本では漢字がわからないと何もできない、ということがわかりました。(笑)

 

「国際交流会」発表の様子
「国際交流会」発表の様子

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