【報告レポート】オンラインであたたかい交流を〜いろとりどり 活動レポート〜

報告レポート

2021年10月14日更新

ボランティアグループが子育て支援施設と連携したオンラインプログラムを実施

 2021年2月から認定NPO法人彩の子ネットワークとのオンライン活動を行う団体として、昨年度1年生だった学生2名を中心に立ち上がったボランティアグループ「いろとりどり」が、9月13日(月)に彩の子ネットワークが運営する"さいたま市子育て支援センターみぬま"と連携して、オンラインプログラムを実施しました。


ボランティアグループ「いろとりどり」について

季節にあった企画を得意とする「いろとりどり」は、芸術の秋ということで『芸術の秋!美術館へ行こう!~絵描き歌でアーティスト体験♪~』と題し、絵描きと歌で遊ぶ約30分のレクリエーションを展開しました。学生、親子、それぞれが自宅からZoomを利用しオンライン上で繋がります。7カ月から5歳の子どもたちと保護者の皆さん6組14名と、みぬまのスタッフ1名が参加してくださいました。
プログラム当日は参加できなかったメンバーも含め、1カ月以上前から内容の企画、当日使用するスライドや台本、バーチャル背景の作成など、分担しながら準備を進めてきました。「いろとりどり」はこれまで4回のプログラムを実施してきましたが、コロナ禍になってから始まった活動なので、メンバー全員がリアルで一堂に会したことはありません。しかし、夏季休暇中もオンラインでの会議や、LINEなど様々なオンラインツールを駆使しながら企画を進めていく中で、お互いのことを知り、また自分の役割を見出していくなど、チームとしてのまとまりができてきました。


画面越しでも笑顔が返ってくる!

プログラム当日、開始30分前の入場時刻から続々と参加者が集まり始め、メンバー6名が各々お気に入りのぬいぐるみを持って笑顔で出迎えました。随時、保護者の方々にZoomの使い方等をお伝えしながら、子どもたちにも声をかけていきます。「〇〇くん、元気そうだね!」、「(おやつを食べている子に対して)何食べてるの~?」など、笑顔で声をかけると、画面越しでも笑顔が返ってきます。即席でイラストを描き、子どもたちの目を引くメンバーもいました。

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参加者が全員集合し、プログラムが始まりました。メンバーの自己紹介の後、参加者の自己紹介です。「秋と言えば?」というお題を出し、短い時間でもお互いを知るきっかけを作ります。
その後は、スライドショーを使いながら「美術館へ行くバスツアー」というていでプログラムを進めていきました。学生が歌を歌ったり、手の動きをしたり、体を揺らしたりすると、保護者の皆さんも子どもを膝の上に乗せて音に合わせてユラユラしてくれました。

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絵描き歌では、4つの動物を描きました。子どもたちそれぞれが描いた絵を見せてもらいながら、一人一人に声をかけていきます。オンラインなので、音が被ると片方の声が消されてしまう場合があり、会話するのも一苦労。特に相手が子どもたちであればなおさら、会話のキャッチボールはできて1,2往復です。そんな中でも「楽しかった!」と思ってもらうために、積極的に名前を呼んだり、声掛けは工夫が必要です。


参加した子どもたちひとりひとりに"楽しい"を届けたい

活動の振り返りにて、「いろとりどり」のリーダーが「さみしい思いをする子どもがいないように、全員に声をかける。2歳未満の子どもたちは途中で機嫌を損ねることもあるので、保護者の皆さんのことも気にかけたい。そのためにはどうしたらいいかな。」と問いかけると、「子どもたちごとに、メインで声掛けする担当を付けてはどうか?」、「あくまでメインで、余裕があったら他の子どもにも声かけしたり。」、「何度も参加してくれている親子もいるので、どんな様子だったか、何が好きなのかなどメモしてる。」などのやり取りがされました。
今回初めてプログラムに加わるメンバーは、緊張しながらも明るい声色を心がけて話しているのが伺えました。また、今回が2回目のあるメンバーは、前回は緊張していて終わった後「何も覚えていない」という状態でしたが、今回は自分自身も楽しめた、と話していました。

自分自身の変化に気が付いたり、それぞれが意見やアイデアを持っており、それを話せる関係性を築いていたり。オンラインボランティア活動の可能性が垣間見えた活動でした。

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsを目指した活動を行っています。

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