幼い頃から、地域コミュニティが
居心地良い場所だった

生まれ育った地域に受け継がれる「八木節」という民謡を小学1年生から習い始め、今も保存会に所属して、練習や祭りに参加しています。大学時代はこの桐生八木節を続けるため約2時間半をかけて通学し、社会人になった今でも続けています。
八木節を通じて多年代の人と交流してきた経験が、「地域社会論」ゼミへの関心につながりました。そしていつしか「地域」を意識した仕事がしたいと思うようになりました。
ゼミでは地域活性化をテーマに研究し、先生から地域に暮らす人たちが交流できる施策の大切さを教わり、施設やイベントで集客するだけでは真の活性化といえないことに気づかされました。
また、大学で多くの留学生と交流し、異文化への理解やコミュニケーションの大切さを学んだことが今の仕事に活きていると感じます。

仕事を通じて
地域社会に貢献できる喜び

地元である群馬県の桐生信用金庫でコンサルタント営業として働いています。お客様と密に関わりながら担当エリアの特性や文化をつかみ、資金のご相談や地域還元、SDGsへの取り組みを考えていく仕事です。お客様との対話を通して地域の文化や歴史を学んだり、同じ県内でも地域によって特性が異なることを知ったりと「地域」をよりよく知ることができるのが面白いです。
そうした中でお客様に合った提案ができた時はやりがいを感じます。地域のみなさまが、信用金庫の持つサービスを上手に取り入れて安心して暮らせることが「地域活性化」につながると考えています。
大学で修得した幅広い教養や経済、経営、政治、社会など専門的な学びが役立っています。「地域に暮らす人を大切に」という先生の言葉を胸に、地域のお客様との信頼関係を築いていきたいです。

これからの目標、私の夢

コンサルタント営業としては、会社や事業の創業に関わる仕事をしたいです。もちろんタイミングや縁もあると思うので、チャンスがいつ来てもいいように誠実に仕事をしていきたいです。大学で学んだ「地域活性化」という点では、信用金庫もその役割の一翼を担っています。しかしその方法はひとつではないと思います。視点を広げてさまざまな方法で「地域そのものを考える」ことを自分のテーマとして持ち続けていきたいです。「地域」とは、家族とは少し違う、自分を育ててくれた、そしてこれからも育ててくれる環境です。いつまでも居心地の良い場所であるように、そして活性化するように力を注いでいくことが、恩返しにつながると思っています。

PROFILE大和 幹

桐生信用金庫 勤務

政治経済学部 政治経済学科 2021年3月卒業

群馬県 県立前橋商業高等学校 出身