ジュベナリス

ミッション系大学ならではの名称の由来や、校章、校歌など、聖学院大学にまつわるエピソードをご紹介します。

ジュベナリス

 ギリシア・ローマ時代の格言の中には今も広く世界中で使われているものが数多く残されていますが、その中の一つに紀元1世紀のローマの社会風刺詩人、デキムス・ユニウス・ユヴェナリス(L Decimus Junius Juvenalis A.D.50-130)の言葉として一般に広く知られている「健全な精神は健全な身体に宿る(mens sana in corpore sano)」というものがあります。聖学院大学では2002年度まで大学の全学行事としてスポーツディを毎年春に行ってきましたが、女子聖学院短期大学の伝統を受け継ぐ形で、2003年度からはこのイベントをユヴェナリスの名に因んでジュベナリス祭と呼ぶことになりました。

2013年ジュベナリス祭はドッジボール大会を行いました
2013年ジュベナリス祭はドッジボール大会を行いました

 なお、ユヴェナリスのこの「健全な精神は健全な身体に宿る」という言葉は、本来は必ずしもこのような意味で語られた言葉ではないことは今では通説になっているようです。確かに健全な肉体を持つ者が、必ずしも健全な精神を持つとは限らないですし、また、どんなに健全な精神と肉体を持とうと思ってもそれがかなわない人もいます。大切なことは、たとえ自分自身が健全な精神と肉体を持っていたとしても、そうでない人を思いやる気持ちが大切なのではないでしょうか。