聖学院創立120周年記念式典/聖学院大学パイプオルガン奉献式・記念音楽会を実施

報告レポート

2023年11月16日更新

2023年10月28日(土)に聖学院大学のチャペルにて聖学院創立120周年記念式典と聖学院大学パイプオルガン奉献式・記念音楽会が実施されました。

聖学院大学の設置母体である学校法人聖学院は1903年に本郷の地に誕生した聖学院神学校にルーツを持ち、今年で120周年を迎えます。この歴史の中で聖学院は幼稚園から大学院までの教育体制を創り上げ、「神を仰ぎ 人に仕う」建学の精神のもと、キリスト教に基づく教育を行っています。

多くの来賓、法人各校の教職員が参加しました
多くの来賓、法人各校の教職員が参加しました

式典当日は各校の教職員及び、多くの来賓にお越しいただき共に歴史を振り返る時間を共有しました。
大学からは聖歌隊が讃美奉献を、ハンドベルクワイアが讃美奉鐘を行い、美しいハーモニーを届けました。

また、説教を前日本基督教団総会議長で聖学院中高卒業生の石橋秀雄氏より、祝辞を聖学院と歴史上の繋がりがある青山学院の院長である山本与志春氏より頂きました。

小池理事長からは式辞が述べられました。式辞は下記リンクよりご覧いただけます。

以下の記事もご覧ください。

聖学院大学パイプオルガン奉献式・記念音楽会

今年完成したパイプオルガン
今年完成したパイプオルガン

聖学院創立120周年を迎える本年、パイプオルガンが大学チャペルに設置されました。
パイプオルガンの設置は聖学院大学の前身にあたる女子聖学院短期大学の頃からの念願であり、この度多くの人々の寄付や尽力により建造することが叶いました。

奉献式では小池理事長よりパイプオルガンビルダーであるガルニエ社へ謝辞と感謝状が送られ、続いてパイプオルガン設置委員会の菊地順委員長より設置に至る経緯の説明がなされました。

続く音楽会では聖学院教会のオルガニストである山田康弘氏による演奏会が行われ、バッハやメンデルスゾーンによる名曲がチャペルに響き渡りました。

小池理事長からガルニエ社への謝辞は下記リンクよりご覧いただけます。

また、当日は読売新聞社の取材も入り、パイプオルガンを通した地域貢献をしていきたいという聖学院の思いを新聞紙面で取り上げていただきました。

山田康弘氏による演奏
山田康弘氏による演奏

パイプオルガン奉献式・記念音楽会プログラム

  • J.S.バッハ: トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565
  • J.S.バッハ: 目覚めよと呼ぶ声あり BWV 645
  • J.S.バッハ: 小フーガ ト短調 BWV578
  • J.S.バッハ: おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622
  • J.S.バッハ: カンタータBWV147よりコラール「主よ人の望みの喜びよ」
  • フェリックス メンデルスゾーン: オルガンソナタ 第4番 変ロ長調 Op. 65 より 第4楽章

聖学院大学のパイプオルガンについて

聖学院大学のパイプオルガンはフランスのオルガンビルダーであるガルニエオルガヌム有限会社により建造されました。
ガルニエ社は2世代に渡り東京芸術劇場や東京藝術大学をはじめとする国内外の劇場や大学、礼拝堂でのパイプオルガン製作実績があり、確かな技術を有していることから、本学のパイプオルガン建造を託すことといたしました。

筐体(オルガンケース)には主にナラ材を使用しており、その内部には2836本のパイプを有しております。
手鍵盤は3段で、ストップの数は40です。調律法はガルニエ社独自のものです。

主に礼拝での使用を目的に建造された本学のパイプオルガンは、会場の音の響き方に合わせて現地でパイプ1本1本の整音作業をしており、他のパイプオルガンにはない調和のとれた音色が特徴です。


パイプを設置するガルニエ氏ら
パイプを設置するガルニエ氏ら

オルガン仕様

大きさ
幅:8485mm
奥行:5255mm
高さ:6880mm

筐体(オルガンケース)材木
ナラ材

パイプ数
2836本

調律、基準音
ガルニエ社独自の調律法(プログレッシフ調律法)
19℃ / a =440Hz

音域 *1
手鍵盤
HAUPTWERK(ハウプトヴェルク) / KLEINWERK(クラインヴェルク) / HINTERWERK(ヒンターヴェルク) - C-g'''(56鍵)
足鍵盤
PEDALWERK(ペダルヴェルク) - C-f’(30鍵)

カプラー *2
マニュアルカプラー
II/I, III/I, III/ II
ペダルカプラー
I/P, II/P, III/P

トレモロ
HAUPTWERK / KLEINWERK / HINTERWERK(Schwell *3)

コンビネーション *4
メモリー数 10,000×10

ストップリスト
全40ストップ

HAUPTWERK
9ストップ
KLEINWERK
10ストップ
HINTERWERK(Schwell)
13ストップ
PEDALWERK
8ストップ

Gedackt 16'
Prästant 8'
Rohrflöte 8
Octav 4'
Spitzpfeife 4'
Quint 3'
Superoctav 2'
Mixtur 1'1/3
Trompete 8'

Gedackt 8'
Quintadena 8'
Principal 4'
Rohrflöte 4'
Nasat 2'2/3
Waldpfeife 2'
Terz 1'3/5
Quintlein 1'1/3
Scharf 1'
Dulcian 8'

Unterbaß 16'
Principal 8'
Gedackt 8'
Viola da Gamba 8'
Vox Celestis 8'
Principal 4'
Spielflöte 4'
Sesquialter 2f.
Octavine 2'
Mixtur Major 1'1/3
Fagott 16'
Trompete 8'
Oböe 8'

Principalbaß 16'
Bourdon 16'
Octav 8'
Gedackt 8'
Superoctav 4'
Mixtur 2'
Posaune 16'
Trompete 8'


*1 HAUPTWERKは1段目の鍵盤、KLEINWERKは2段目の鍵盤、HINTERWERK (Schwell)は3段目の鍵盤、PEDALWERKは足鍵盤で、それぞれの鍵盤にストップが割り当てられており、音色が異なります。HAUPTWERKは主鍵盤とも呼ばれオルガンの中心的なストップが割り当てられています。
*2 カプラーは、それぞれの段の鍵盤を連動させることができる仕組みです。多様な音色を作り上げることが可能です。
*3 Schwell(シュヴェル / スウェル)は弁を開けたり閉じたりして音量を変化させることができる機構です。
*4 ストップの組み合わせの記憶方法

聖学院創立120周年記念式典 次第

  • 前奏 ソナタ第4番 第2楽章(Mendelssohn)
  • 讃美歌 217番
  • 聖書 コリントの信徒への手紙二 12章 7-10節 女子聖学院中学校・高等学校チャプレン 髙橋恵一郎
  • 祈祷
  • 説教 「弱い時こそ」-棘から開かれる世界- 前日本基督教団総会議長 石橋秀雄
  • 讃美奉献 312番 聖学院大学聖歌隊
  • 讃美奉鐘 358番 聖学院大学ハンドベル・クワイア
  • 式辞 学校法人聖学院理事長 小池茂子
  • 祝辞 学校法人青山学院院長 山本与志春
  • 来賓紹介
  • 祝電披露
  • 讃美歌 280番
  • 頌栄 539番
  • 祝祷
  • 後奏 ソナタ第4番 第4楽章より(Mendelssohn)

当日の様子

パイプオルガンの奏楽にあわせて、全員で讃美歌を斉唱しました。
パイプオルガンの奏楽にあわせて、全員で讃美歌を斉唱しました。
前日本基督教団総会議長 石橋秀雄氏による説教
前日本基督教団総会議長 石橋秀雄氏による説教
青山学院院長 山本与志春氏による祝辞
青山学院院長 山本与志春氏による祝辞
小池茂子 学校法人聖学院理事長による式辞
小池茂子 学校法人聖学院理事長による式辞
聖学院大学聖歌隊による讃美奉献
聖学院大学聖歌隊による讃美奉献
聖学院大学ハンドベルクワイアによる讃美奉鐘
聖学院大学ハンドベルクワイアによる讃美奉鐘
演奏会では演奏の様子がプロジェクターで映し出されました
演奏会では演奏の様子がプロジェクターで映し出されました

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