【授業紹介】異文化間教育

リレーコラム:子ども教育学科の授業紹介(2023年度より「児童学科」は「子ども教育学科」に名称変更)

外国につながる子どもが多い現在。保護者との異文化間コミュニケーションを学ぶ

2022年11月3日更新

異文化適応や多文化共生というと難しそうですが、外国につながる子どもたち・家族を支え、お互いを理解する上で必要となる知識と方法を身につけます。海外の遊びや歌、ロールプレイも体験しながら学びます。
この日の授業では、日本に住む外国につながる人々が、日常生活でどのような時に困難を感じるかを予想した上で、映像とワークを通して学びました。

その1例として、幼い子どものいる保護者にとっては、幼稚園・保育所・小学校等からの毎日の連絡事項を理解し、必要なものを準備することも大変なことです。日本に多く住む外国につながる子どもたちの母語(中国語・ポルトガル語・フィリピノ語・スペイン語・英語)で書かれた幼稚園・保育所からのお便りをペアで読み、何が書かれているのか、ICTも使いながら短時間で解読をするワークをしました。

季節の挨拶をとばして訳す。回答が必要な部分から訳し、何について書かれているお便りかを推測する...。ほとんどの学生にとって、英語以外は初めて触れる言語です。何についてのお便りかもわからない中、それぞれ工夫をして解読していました。中には、挨拶文を読むだけで時間がいっぱいになってしまったグループもありました。

今回は、あえて文字だけのお便りを教員が作成しましたが、もしも、自分がお便りを作成する側になった場合には、どのようにすれば外国につながる子ども・保護者にも伝わりやすいでしょうか。大切な点を分かりやすくする。イラストや写真を入れる。不要な文章を減らす等、実際に相手の立場を経験することで、アイディアが湧いてきます。

学生たちの場合は、日本の幼稚園・保育所での保育の様子や行事を知っているため、単語を訳すだけでも推測できる部分がありました。では、遠足・運動会・お泊り保育・保護者会等の行事を経験したことのない子ども・保護者の場合はどうでしょうか。日本の幼稚園・保育所・小学校等で行われている日々の活動や持ち物も含め、他の文化にはないものも多くあります。そうしたことに気付き、視野を広げ、お互いに歩み寄っていくためにはどうしたらよいかを考える、最初の一歩を経験しました。

動画でみる授業の様子

動画で授業紹介【異文化間教育】授業

幼い子どものいる保護者にとっては、幼稚園・保育所・小学校等からの毎日の連絡事項を理解し、必要なものを準備することも大変なことです。
日本に多く住む外国につながる子どもたちの母語(中国語・ポルトガル語・フィリピノ語・スペイン語・英語)で書かれた幼稚園・保育所からのお便りをペアで読み、何が書かれているのか、ICTも使いながら短時間で解読をするワークをしました。

子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養う~学科の学び

子どもの世界を理解し個性を育てる能力をつける
---2023年4月より、児童学科は「子ども教育学科」に名称変更予定

現代社会において、子ども一人一人を育む関わりには高度な専門性が求められます。子ども教育学科では、子どもの言葉、表現、心理などを理解することを学びの第一歩とし、子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養います。また、保育・教育職を希望する学生のためには、専従スタッフがいる教職支援センター・実習準備室があり、授業以外の場においても、資格・免許状取得から採用試験対策まで支援します。子どもの意思を汲む力は、言葉を大切にしながら言葉をこえて他者と通じ合う力も育み、どのような職種のどのような企業にも通用します。卒業後の進路は、多様な職種に広がっています。

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