授業レポート:「外国語」の授業にて小学校と英語のオンライン交流授業が行われました

報告レポート

2023年7月24日更新

 7月7日、「外国語」の授業を履修している子ども教育学科2年生が大分県宇佐市立深見小学校とZoomを通じたオンライン交流授業を行い、英語で小学校1・2年生と会話をしました。

 授業の前半ではZoomの操作方法を確認し、後半では学生と小学生がそれぞれのブレイクアウトルーム*に割り振られ、英語での会話に挑戦しました。

 「外国語」の授業は教員養成課程の必修科目ですが、学生たちが「教員になる」という意識を自然に高めていかれるように、昨年度から小学校とのオンライン交流を授業の中に取り入れています。
 オンライン交流授業を体験することによって「この子たちを指導する先生になるんだ...!」と自覚が芽生えるきっかけになるだけでなく、英語での交流を通して自らの課題に直面し、英語教育のエキスパートになる意欲が高まります。

 近年、ICTを活用した英語学習(GIGAスクール構想)に対応する教員の需要が増えており、聖学院大学では最新の学びの環境を提供し、英語教育のスキルを身に付けた教員を養成しています。
 また、小学生とのコミュニケーションを通じて、指導の模索や工夫を学んでいます。 

*Zoomミーティングのグループ分けの機能

Zoomで小学生と交流をする学生達
Zoomで小学生と交流をする学生達

学生のコメント(一部紹介)

  • 小学生の子どもたちと交流できて、とても楽しく、良い経験になりました。自分が伝えたいことを伝えようとした時にどうやって伝えていけば良いか、子どもたちが分かりやすい単語を話してあげたり、写真や実物を見せながら説明してあげたり、様々な方法でアプローチしてあげることが大切なのだと知ることができました。
  • 実際に子どもたちと関わることで、どれくらい英語が通じる、通じないかの感覚を実感できた。新しくzoomも取り入れて、確実に教師になるための力が身についたと思う。
  • 初めてオンライン上で、子どもたちの前で英語で触れ合ってみたけれど、自分たちがイメージしていたことと実際の子どもたちの実態の違いに上手く対応することができず、子どもたちを困らせてしまった部分があったので、学年に合わせた英語を使うことや分からないときに別の言葉で言い換えてあげることが大切だと学びました。今後の授業やワールドスクールなどに生かしたいと感じました。
  • 交流してみて、やはり練習の時と実際に相手にしてやるのとは全然違っていて、英語の質問も1年生なので難しかった。反応も見ながら用意していたものをもっと単純な言葉に即席で話してみて、その場その場の対応がとても重要だなと思いました。いい機会をいただけて良かったです。
  • リモートで行うと児童の反応が分かりづらいと感じ、本当に自分が言ってことをわかってもらえているかがわかりにくかった。 ただ、リモートの良さとして日程を合わせれば気軽に地域等関係なくできるので、異文化交流でも海外と繋いで行うこともできると感じた。
児童たちがHello Songを披露してくれました
児童たちがHello Songを披露してくれました

授業について

「外国語」は小学校外国語活動の外部指導者として授業をしてきた教員が小学校英語教育の現状を紹介し、研修講師の経験から、小学校外国語科についての理論的・実践的な知識を教授する授業です。

「外国語」(シラバスより抜粋)

学びの意義と目標
小学校外国語活動・外国語の授業実践に必要な実践的な英語運用力と英語に関する背景的な知識を身に付ける。

内容
英語に関する背景的な知識を分野ごとに扱う。また、毎回の授業の中での帯活動で、授業実施に必要な英語力を伸ばすための演習と、音声学に関する理解のための発音練習を実施する。授業で学んだ知識を実際の授業実践でどのように生かしていくかを体験的な活動を通して考えていく。英語運用力を身に付けるために、留学生との交流会で英語での地元紹介をおこなったり、英語での発表活動を体験したりする。

小学校外部指導者の経験をもつ東仁美教授
小学校外部指導者の経験をもつ東仁美教授

当日の様子(写真アルバム)

画像をクリックすると拡大されます。


 

子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養う~学科の学び

子どもの世界を理解し個性を育てる能力をつける
---2023年4月より、児童学科は「子ども教育学科」に名称変更

現代社会において、子ども一人一人を育む関わりには高度な専門性が求められます。同学科では、子どもの言葉、表現、心理などを理解することを学びの第一歩とし、子どもの世界を理解し子どもの意を汲んで関わる力を養います。また、保育・教育職を希望する学生のためには、専従スタッフがいる教職支援センター・実習準備室があり、授業の他にも、資格・免許状取得から採用試験対策まで支援します。子どもの意思を汲む力は、言葉を大切にしながら言葉をこえて他者と通じ合う力も育み、どのような職種のどのような企業にも通用します。卒業後の進路は、多様な職種に広がっています。

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