将来、
「誰かの役に立ちたい」
「誰かを支えたい」
そのために、何をすればいいんだろう?
自分には何ができるんだろう?

高校生Mさん

「人の心を理解すること」「社会の課題・問題を解決すること」あなたの思いを実現するために大切な二つのことです。それを学べるのが「心理学」と「福祉学」です。

聖学院大学 心理福祉学部 心理福祉学科では、「心理学」と「福祉学」を関連づけて学ぶことで誰もがその人らしく生きることを支えられます。

心理学か、福祉学か、
どっちかじゃダメなんですか?

2つの学問を通して、心と社会の専門知識を持った人が社会のさまざまな場で求められているんですよ。

 Chapter 1 「心理」×「福祉」には発見がたくさんあります。〈 心理福祉学科の授業 Pick Up 〉

社会福祉士

心身の障害などから、日常生活に支障をきたしている人たちの相談に応じ、福祉制度・施設の利用方法などをアドバイスする。

認知症と診断された
洋子さんには

公務員心理職〈公認心理師〉

採用試験の専門科目として心理学があり、採用後は専門職に。例えば、市役所の子育て支援課など、発達について悩む母親の心理相談などを行う。

子どもの発達について
一人で悩むはやとママには

相談支援専門員〈精神保健福祉士〉

精神障害のある人の生活を援助し、社会復帰をサポートしたり、家族の相談相手になったりする。

精神障害を抱えて
一人暮らしを目指す中村くんには

スクールカウンセラー〈公認心理師〉〈臨床心理士〉

生徒や児童のカウンセリングを行う。普段から子供の言動に注意し、潜在的な問題にも取り組む。

不登校に
なってしまった
しゅんくんには

公務員福祉職〈社会福祉士〉〈精神保健福祉士〉

公務員として、困難を抱える人々の「⽀援」に取り組む。被災地の復興など、対象も多岐にわたる。

まちの復興を目指す
被災地のみなさんには

児童福祉司〈社会福祉士〉

子どもとその家庭が抱える問題に取り組み、解決のための調査や子どもや保護者を指導・援助する。

母親の虐待が
疑われているりこちゃんには

病院のカウンセラー〈公認心理師〉

カウンセリングを心理療法として取り入れ、心の不調や病気を抱えた人たちに対し心理検査や心理療法を取り入れたサポートをする。

パニック障害で
不安を抱える高山さんには

企業の企画・マーケティング

新商品やサービスを開発する際に必要になる情報を収集したり、集めた情報をもとに企画をたてる。

商店街の活性化を
願うみなさんには

  • 心理カウンセラー
  • ケアマネージャー
  • 企業の営業職
  • 臨床心理士
  • 産業カウンセラー
  • ソーシャルワーカー
  • 企業の人事職

心理や福祉の専門職に就けば、いろいろな人の悩みを解決したり、より良い生活を支えたりできます。一般企業に入って、人を喜ばせることもできます。

本当に幅広いんですね。
でも、自分が何を学んだらいいのか、よくわからないんです…。

安心して!
心理福祉学科の多彩な授業で学ぶうちに、自分のやりたいことも明確になってきますよ。

Chapter 1 政治経済学部には例えばこんな学びのテーマがあります。

  • 「友だちの役に立つために必要なのは?」

    カウンセリングの基本となる知識や態度を学び、対人援助の現場で活かせるようになることを目標とします。カウンセリング未経験者にもわかりやすいように、視覚的な教材を多く用います。特に「聴く」と「伝える」を体験的に学ぶことは、社会や家庭でも役に立ちます。

    カウンセリング心理学

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  • 「学校は子どもたちを救えるか?」

    いじめ、不登校、子どもの貧困、ヤングケアラー…子どもの現状を把握し、スクールカウンセリングやスクールソーシャルワークの必要性や価値について理解しながら、学校を基盤とする子どもの支援について学んでいきます。

    スクールカウンセリング論 /
    スクールソーシャルワーク論

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  • 「誰もが安心して暮らせる社会って?」

    病気になったら、けがをしたらどうする?仕事を失ったら?最低限度の生活にも困ったら?社会の変化に対応した社会保障の制度やしくみを学ぶとともに、問題点を見出し、その解決策について自分なりに提言できることをめざします。

    社会保障論

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  • 「子どもの幸せは家庭次第?」

    今の子どもたちにとって、家庭はどんな場所なんだろう?子どもと家庭をめぐる課題や問題、福祉のニーズなどを理解しながら、子どもとその保護者が幸せに暮らしていくために必要なことを学んでいきます。

    子ども家庭福祉論

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  • 「ボランティアってどうやるの?」

    ボランティア活動の実践的な知識や技術を身につけ、ボランティアを通して自分が社会とどう関わるのかなどを考えます。グループワークを中心に課題解決に向けた事業計画を作ったり、シミュレーションを行います。ボランティア経験の豊かな講師がアドバイスします。

    ボランティア概論 / 実践論

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人を支えるためには、心のこと、地域や社会のことの両方を理解することが大事。だから、心理福祉学科では幅広い授業を用意しています。

「誰かの役に立ちたい」って思うだけではなく、そのための知識やスキルを学ぶことが大切なんですね。

そうですね。
一人ひとりの課題や問題は違うから、知識を応用できることも重要なんです。

Chapter 2 「心理」×「福祉」であの人をどう救える?〈 ゼミで社会の問題の解決を考える 〉

心理と福祉。1年次に仕事の違いを学んでから選択します。2年次には、ゼミで各専門領域での学びに取り組みます。どちらを選んでも、心理と福祉の両方の視点は活かされます。

CASE STUDY

どうする? 5歳の女の子が夜中に一人でたびたび外出するのを目撃。保護者の姿も見かけず、これってネグレクト(育児放棄)?

心理学
視点から見ると…

  • 子どもやその家族、周囲から話を聞きながら、一緒に一番よい改善方法を探す。
  • 学校や医療などとの連携チームでサポートをすることも。
  • 家族療法、プレイセラピー、箱庭、心理検査などを使いながら、多角的なサポートを。

福祉学
視点から見ると…

  • 地域の子育て支援窓口や児童相談所にまず知らせる。
  • 保護者の相談を待つのでなく、専門家が出向いて相談にのることも。
  • 子どもを一時的に保護者と引き離す一時保護も視野に。

知識を応用するために、いろいろな経験を積んで視野を広げましょう!

Chapter 3 「心理」×「福祉」のリアルを経験してみよう〈現場で学ぶ心理福祉学科〉

現場を知り尽くした教員陣
現場実習で自分を試す
社会を知るボランティア活動
第一線で活躍中の方の講義
福祉の先進国で学ぶ

地域とつながる心理相談室

キャンパス内には、心理福祉学部附属心理相談室があり、子どもから大人まで、地域の方々からのさまざまな心に関するご相談を受けています。

いろいろな経験をすることで自分のやりたいことや将来像が明確になっていきますよ。

まだ具体的にどんな道に進みたいのか、わからないのですが、大丈夫ですか?

そんな人こそ、「心理」と「福祉」を学びましょう。この二つの専門知識はあらゆる領域で役に立ちます。専門職に限らない幅広い進路がありますよ。

心理福祉学科の想定される進路

一般企業/公務員/福祉関連企業/
福祉施設・福祉機関/児童・子育て支援施設/
病院など医療機関/学校など教育機関/
NPO・NGO/大学院進学

2022年3月卒業生実績

実際、心理福祉学科の卒業生の進路先は、医療・福祉系、公務員と一般系で半々なんですよ。

心理福祉学科でめざす主な資格

  • 公認心理師(国家試験受験資格)※1
  • 社会福祉士(国家試験受験資格)
  • 精神保健福祉士(国家試験受験資格)
  • 認定心理士(日本心理学会が認定する資格)
  • 社会福祉主事任用資格
  • 児童指導員任用資格
  • 児童福祉司任用資格(1年以上の実務経験)
  • 図書館司書資格
  • 日本語教員資格※2

※1:大学院修了もしくは実務経験を経て受験できます。

※2:国家資格ではありませんが、「日本語教員養成課程」で必要科目を修得することで本大学の修了証明書が取得可能になります。

心理や福祉の専門の資格を取ることも将来の活躍の幅を広げますよ。

それでは、心理×福祉の学びを活かしているセンパイたちを見てみましょう。