地元が被災。復興と防災を仕事にするのが夢でした!

株式会社ワンテーブル勤務 菅野 雄大さん 2019年こども心理学科(現心理福祉学科)卒業

株式会社ワンテーブル勤務 菅野 雄大さん
2019年こども心理学科(現心理福祉学科)卒業

乾パンが食べられない人たちにも
配慮した“備蓄ゼリー”

東日本大震災で地元が被災した経験から、復興・防災関連の仕事に就きたいと思っていました。今の仕事は、備蓄食の開発と、自治体と連携した防災に強い街づくりです。乾パンが一般的な備蓄食ですが、東日本大震災のときは、アレルギーなどで食べられない方が3割くらいいたんです。乾パン以外の選択肢として5年保存できる“備蓄ゼリー”を世界で初めて開発しました。街づくりでは、人と人のつながりを重視し、人が集まれる場所のプロデュースや自治体の備蓄品管理システム導入の推進などを行っています。今後の目標は、“防災を産業にすること”。防災が仕事になるのが当たり前になると、自然と防災力は上がります。防災に強い街づくりをめざす中で、ハード面だけでなく、人と人とのつながり=防災になることを全国に広めていきたいです。防災や復興で関わった方々が少しでも笑顔になれる手助けをしていければと思います。

聖学院が自分の長所を伸ばしてくれた

高校時代、ボランティアで被災した子どもたちと関わる機会が多かったのですが、同じ地元の人間としてもっと何かできれば、と思うことがありました。そんな時、担任の先生から震災を機にできた学科がある、と聖学院大学を紹介されて。福祉と子どもについて幅広く学べること、ボランティア活動に力を入れていることに惹かれて、入学を決めました。聖学院は、先生と学生の距離がとても近く、相談しやすい雰囲気。常に学生のことを考えてくれる先生方からは、人に寄りそう人間性を学びました。ボランティアセンターの方たちも、人前で話す機会をくれたり、希望していた仙台でのボランティアなど、自由な活動をサポートしてくれて、聖学院は、自分のいいところを伸ばしてくれる学校でしたね。今、仕事で役立っている、やりたいことに挑戦する姿勢、誰とも壁を作らず話ができる力は、温かく見守ってもらった環境で養われたと思います。