聖学院theREAL

MY THEME

3
心理福祉学科 3年
山口 美南さん
何も知らなかった私が
今はみんなに
知ってほしいことがある。

●プロフィール
高校時代、バスケットボール県大会3位、3×3全国優勝
東北ボランティア「リアス」副代表
日高特別支援学校からの依頼で防災教室の講師を務める

支えてもらえたおかげでスポーツに打ち込めた
今度は自分が誰かを支えたい

小学校から高校までずっとバスケットボールを続けてきました。その甲斐あって高校では一定の成績を残すこともできました。これまでのバスケットボール生活を振り返ると本当に人に支えられてきた人生だったと思います。今度は私が誰かを支えたいと思うようになり、大学に入ったらボランティア活動をしようと決めていました。

困難があっても、
それを上回るやりがいに出会える

聖学院大学で私が参加したのは「リアス」という、東北支援と震災の教訓を次の世代に繋いでいくことを目的としたボランティア団体です。東北との関わりは、現在、物理的な復興から、過去を語り継ぎつつ未来をどう作っていくかという段階に入っています。「リアス」も宮城県石巻市の「震災遺構大川小学校」を拠点として活動する「Team大川 未来を拓くネットワーク(通称:チーム大川)」と協力して、大川小学校を拠点とした新たなコミュニティづくりに向けたプロジェクトの企画に関わっています。
「チーム大川」は、東日本大震災の津波で多大な犠牲が出た石巻市立大川小学校の当時の生徒・卒業生・関係者を中心に設立された団体です。津波で犠牲になった74人と生き残った24人の子どものいのちを真ん中に据えて、大川小学校の震災遺構(震災の記憶として保存される建物)としての在り方と大川小学校の持つ可能性を追求することを目的の一つに掲げています。その実践として、大川小学校を拠点としたコミュニティづくりにも取り組んでいます。今はアイディアだしの段階で、プロジェクトの下見として私も4回ほど現地に足を運んでいます。
大川小学校は震災遺構のため、気を配らなければならないこともあり、思いつく企画はあってもなかなか実現できず苦労しています。それでもこの活動を介してたくさんの人と繋がっていけることに私はとてもやりがいを感じています。

悩みに寄り添い支えてくれる人がいる

「リアス」に参加した当初、私の中には一つの葛藤がありました。それは震災についてよく知らず、東北に縁もゆかりもない自分が、ただ人を支えたいという理由だけで本当にボランティアに関わっていいのだろうかということでした。その悩みを聞いてくれたのがボランティア活動支援センターの方でした。私の悩みに対しボランティア活動支援センターの方は「相手を理解しようという謙虚な姿勢があれば大丈夫。やりたいという思いがあれば、まずは始めることが何より大事」とアドバイスをくれました。とても救われました。他にもボランティア活動の運営方式も相談に乗ってくれますし、一緒に悩んでくれます。活動を続けていく上で、ボランティア活動支援センターの方たちの存在はとても大きいと感じています。

本気で発信したいことがある
そう思えるものが自分にもできた

「リアス」の活動を通じて思うことは防災の大切さです。私は「リアス」に参加するまで大川小学校のことを知りませんでした。震災当時私は小学校2年生でした。同じ日の同じ時間に同年代の子どもたちが74名も犠牲になったという事実がとてもショックでした。これまでの人生で、私はなんとなく防災訓練を受けてきました。本当に間違っていたと思います。自分の命と生活を守るためには備えなければいけないし、防災の大切さを1人でも多くの人に知ってほしいと改めて強く感じています。
これから心理福祉学科の授業でも実習が増えますし、就職活動も始まります。忙しくなりますが「チーム大川」の方たちとは繋がっていたいと思っています。大学卒業後も東北への支援や繋がりは続けていくつもりです。

1 2 3 4 5 6 7 8
ツイッター インスタグラム youtube
ページトップへ

PAGE
TOP