キャリアデザインとは
大学生の就職活動(就活)は実質3年生から始まります。しかし、いざその時期になると「何をしたらいいのかわからない」という人が多いのです。就職活動は、基本的には「自分自身の人生を考える」ことから始まります。
そのためにはまず、自分自身が何をやりたいのか、どのような仕事がやりたいのかを明確にしていかなければなりません。自分探しには時間がかかります。ぜひ入学直後から考えてみましょう。そして、自分に合った仕事につながるものを在学中に体験してみましょう。
「自分の生き方や将来の仕事のイメージを描き、目標進路を定める」のがキャリアデザインです。聖学院大学の学生は、どのようにキャリアデザインを考え、就職活動をしているのかを紹介します。
「なりたい自分」の夢を描く
大学生活は今までできなかった勉強や読書、人との出会い、社会的体験を積み重ねる場です。
今まで自分で知らなかった自分の適性に気づくこともあります。「なりたい自分」をイメージし、「なりたい仕事の実態」を知り、「なるためのプロセス」を研究します。

自分に合った仕事・好きな仕事を見つける
自分に合った仕事の適性について知ることは、大学卒業後の人生を送る上で重要です。自分に合った仕事、長く続けられる仕事を見つけて、その仕事につくことができれば幸せです。そのためには自己発見、職業理解の作業を早くから積極的に行うことが重要です。目先のことに追われるのではなく、時間のある間にじっくりと自分を見つめます。

社会で活躍するために基礎力を評価・育成するプログラム
人はなぜ仕事をするのでしょうか。生活するお金を得るため。社会に貢献するため。もちろんその通りだと思います。しかし、その仕事をしている自分が、もし自分らしくなかったら、楽しくないでしょうし、長く続けることもできないでしょう。その仕事が自分に合う仕事で、仕事を通じて成長できたら、楽しいでしょう。
将来、社会で自分らしく活躍するためには、自分を知り、更に自分の魅力に磨きをかけていく必要があります。そのためのツールとして聖学院大学では、就職活動が実際に始まる前、PROGテスト(Progress
Report On Generic skills)を行います。このテストは誰かと比較をして高さや低さを判断する学力審査や、適性検査のようなものではありません。大学卒業時に社会において基礎的に求められる汎用的な能力・態度・志向(ジェネリックスキル)を評価して育成していくためのもので、個々の学生の、知識を活用して問題を解決する力(リテラシー)と、経験を積むことで身についた行動特性(コンピテンシー)の2つの観点を測定して指標として示すものです。
自分が自分らしく働き、その仕事に遣り甲斐を感じ、仕事をすることで更に成長していける。そのような将来が発見できると素晴らしいですね。ですから聖学院大学では、いろいろな方法で自分を知っていただくプログラムを用意しています。
就職活動について、「何をすれば良いのかわからない」、「不安である」と多くの人が応えるでしょう。人は遥か先のことばかりを考えると、心配になるものです。しかし、先を考え、目標をかなえるためには、自分を知ること、自分の足元や周りのことを考えること、それから一歩足を踏み出すことです。就職活動の歩みの中で、また新たな自分を発見できるかも知れません。就職活動を通じて、大きく変わっていく自分をぜひ体験していただきたいと思います。自分の可能性にチャレンジしてください。


将来を知る。社会を知る。
仕事の多様性や魅力を知る
業界や職種(たとえば教員・販売職・営業職・事務職など…)についての理解を深めるために、「社会を知る・仕事を知る」「先輩を招いて」等のガイダンスを実施しています。内容としては、その仕事に就いて生き生きと働く人たちから、その仕事の魅力ややりがいを聞き「仕事」のイメージが実際に描けるようにします。また、その仕事に就く為に大学時代をどう過ごすべきかも考えます。

資格を知る
仕事によっては資格が必要となる場合があります。幼・小・中学校・高校教諭、保育士などがそうです。また、取得しておくと就職活動時に有利になる資格もあります。「仕事をする上で欠かせない資格」とは将来独立できる資格であり、その大部分は難関試験です。長期間の受験準備が必要で在学中から勉強が必要になります。就職に有利なものは、実務的なパソコンなどのスキルに関わる資格や、簿記など、仕事に役立つと思われる分野が中心になります。

インターンシップ実習
実社会の仕事の現場を見たり体験したりすることは、仕事の実態を知り、自分に合っているかどうかを判断できる貴重な機会です。インターンシップⅠ(事前学習)は、座学でビジネスマナーなどを学びます。インターンシップⅡ(実習)は、夏期あるいは春期休暇中の正味10日間に、企業や地方自治体において実務実習を行うプログラムです。実習後には多くの学生に成長した跡が見られます。全学部の学生の受講が可能です。

