子ども教育学科では、3年次で行う保育所での実習に際し、それぞれ手作り保育教材を持参しています。
なぜ手作りするのでしょうか?
実習生にとって、保育教材は「モノ」ではなく、子どもたちとこんなことして楽しみたい・関わりたいという思いや願いを一緒に実現してくれる力強い「助け手」です。こんなことをしたい・こんな風に話してみたい・こう尋ねたら何て答えるかな…と、思い描きながら作成する段階から「保育実習」が始まっています。
学生たちはどのような保育教材を製作し実践したか、発表の様子をご覧ください。
「スケッチブックシアター おべんとばす」
1月15日(水)、子ども教育学科の恒例行事「保育教材発表会」が開催されました。この発表会は、保育士や幼稚園教諭を目指す学生たちが自ら製作した保育教材を披露し合い、その工夫や活用方法を学び合う貴重な場です。
第一部では、12名の学生が手作り教材を実演で紹介しました。スケッチブックシアターやマジックシアターを用いた楽しい発表が行われ、司会進行役の学生も自作の「カタツムリのパペット」を使って場を盛り上げました。
学生たちの実践発表の向こうに、子どもたちの前で実践し子どもたちとやり取りしながら楽しんだ実習生の姿が思い浮かびます。
教材製作の上手/下手は、大丈夫、ぜんぜん関係ありません。
その代わり、何歳の子どもだったら…こんなことに関心をもつかな、ぜったいに危険がないように素材は何を使えばよいかな、この言葉は何歳児には聞いてイメージしにくいかな?など、子どもの発達を踏まえて考え、工夫することがとても大切にされています。
第二部では、来年度以降に実習に行く人たちが、製作者から直接はなしを聞くことができる場面が用意されています。
後輩学生が先輩たちの作品を見て回りながら、教材製作の工夫や実習現場での活用について意見を交換しました。「子どもたちの反応が想像以上で感動した」「自己紹介にスケッチブックシアターを使ったら、子どもたちにすぐ名前を覚えてもらえた」といった体験談も共有され、学びを深める場となりました。どのような思いで製作しどのような関わり場面で実践したのか、安全に気を付けた工夫はこんなところ等、やさしい保育の視点が先輩から後輩に伝わっていきました。
「スケッチブックシアター おにぎり電車」
「スケッチブックシアター ドアの向こうはなぁに」
子どもたち役として一緒に歌ったりしながら、先輩の教材から学ぶ後輩たち
「スケッチブックシアター ペンギンマークの百貨店」
「マジックシアター」
「スケッチブックシアター やおやのおみせ」
「スケッチブックシアター ピザをつくろう」
「スケッチブックシアター どんないろがすき」
「マジックシアター/ラミネートシアター やおやさんでお買い物をしてカレーを作ろう」
「ペープサート さかながはねて」
司会学生「軍手人形 かたつむり」
教材作りのポイントなどを先輩に聞く姿が見られました