大学での最終学期を迎えた4年生に、「学生生活で力を入れてきたこと」「これから叶えたい夢、目標」「聖学院大学で成長できること(成長を感じること)」をインタビュー。
日本文化学科4年の田中さんにお話を伺いました。
近現代文学ゼミでの研究、教員採用試験対策、そしてエンカレッジセンター窓口フィリアや入学前準備学習(PUP)サポーターなどの課外活動 ── 受験生の皆さん、後輩学生の皆さんもぜひお読みください。
私は日本文化学科で学んでおり、近現代文学を専攻としています。しかしそれに留まらず、日本語教員課程や社会調査士課程の対象科目も履修するようにしました。その理由は、私が教員として教壇に立つ際に、「国語に限らない幅広い知識を持った教員」を目指したいと考えたからです。これまでの学び全てが将来に直結すると考えることで、学修のモチベーションとなり、これまで満足に近い成績をおさめることができました。
ゼミは杉淵洋一先生のゼミに所属し、近現代文学の範疇の中で、安部公房『箱男』を分析し、現在は卒業論文の執筆を進めています。そこでは、同著者の多作品との比較や、著者本人の思考にも着眼して幅広い側面から読解を深めることを試みています。
3年生の時には、「日本文化学会 学生会」の会長、「教職クラブAssist'」の部長を務めさせていただきました。そこで集団を統括することの難しさ、そして集団で活動することの強みと弱みを実感して学びました。特に、メンバーたちにどのような態度で接することが「信用の獲得」につながるのかを考え、実践することが楽しいと感じました。
4年生の時には、「PUP(Pre-University-Programs)」のサポーターとして人前に立ち、インストラクターとして活動する経験をしました。また、「東北ボランティア スタディツアー」でも複数人いるプロジェクトリーダーとして活動させていただきました。4号館1階の「エンカレッジセンター窓口フィリア」でも、アシスタントの一員として、インタビューを受ることなどを通して広報活動を行っています。
私にとって、これらの課外活動は、聖学院大学に寄与したい心と、大学という構造の中で「人間関係」や「対人能力」を研鑽する場でもあると考えています。
私は高校2年生の頃から、国語科教員として働くことを夢見ていました。大学を選ぶ中で、聖学院大学の「国語科教員採用試験突破システム」や「教職支援センター」などの取り組みを知り、「この大学で教員を目指したい」と思いました。
本格的に採用試験に向けた勉強を開始したのは大学2年の夏でした。そこから、図書館や行き帰りの電車内で勉強するようになりました。
特に教職支援センターでは専属の先生方に手厚いご支援をいただきながら、採用試験に臨むことができ、無事に採用試験を突破することができました。
日本文化学科では、中学校・高等学校の国語科教員になるための実践的な授業を多く揃えており、ステップアップしながら教職を学ぶことができます。学科の卒業生、教員、現役生が参加する「教職関係者懇談会」などがあり、正課・課外問わず教職支援を行なっています。また、教員採用試験や教育実習の対策・バックアップをする「教職支援センター」では個別指導を受けられます。
来年度以降は、中高の教員として「周囲から信頼を置かれる教員」を目指したいと考えています。非常に抽象的な夢ですが、夢を追いかけようとする過程の中に、私の成長があったと思います。だからこそ、夢を更新していくことが大切だと思います。
勤務開始までは約半年間の猶予があるため、多忙な生活に入る前に自分のすべきことをしています。例えば、「本を読むこと」です。教職に限らず、文学作品や自己啓発本でも、周囲に薦められるような本を読むようにしています。
また、大学で学べるものは全て学んでから卒業したいと考えているため、現在でも履修上限まで授業を履修しています。学んだものは全て私の血肉となって未来で生きると確信しており、それが「学び続ける教員」としてあるべき姿だと考えています。
私が入学した時、私のアドバイザーグループご担当の先生はお忙しい中毎週、研究室で私とお話をしてくださりました。1年生で右も左もわからない自分に、その先生は学修の指針を授けてくださりました。その時の経験が、今の私を形成したと言っても過言ではないと確信しています。
私と先生の結びつきを生み出したもの、それは、聖学院大学の「少人数教育」に違いありません。入学前に「少人数教育」に惹かれた私にとっては、それが最上の喜びでありました。
少人数だからこそ、相手を理解しやすく、対話や交わりの中で己を探り出すことができるのではないでしょうか。そのアイデンティティを大学4年間で高め、社会へ飛躍することにつながると思います。
自分の個性を発揮することが苦手でも、聖学院大学にはそれを受け止める体制や環境が整っています。今一度、自己理解を深めることが、この大学ではできると感じました。
田中さん、ありがとうございました!