現役大学院生が語る・・!内部進学を経て、研究の道へ。

聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科から聖学院大学大学院の心理福祉学研究科修士課程に内部進学をした髙橋花鈴さんに、臨床心理学(家族心理学)がご専門の村上純子先生がインタビューしました。
内部進学を決めたきっかけ、学部と大学院の違いや将来の展望などについてお話しいただきました。

聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科から聖学院大学大学院の心理福祉学研究科修士課程に内部進学をした髙橋花鈴さんに、臨床心理学(家族心理学)がご専門の村上純子先生がインタビューしました。
内部進学を決めたきっかけ、学部と大学院の違いや将来の展望などについてお話しいただきました。
PROFILE高橋 花鈴(たかはし かりん)

聖学院大学大学院心理福祉学研究科 公認心理師コース1年
-2024年3月 聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科卒業

-2024年4月 聖学院大学大学院 心理福祉学研究科 心理福祉学専攻 修士課程 入学

現在、「援助要請意図のない人に対する援助要請」をテーマ研究をしている。今回インタビュアーである村上先生は実習担当。

PROFILE村上 純子(むらかみ じゅんこ)

聖学院大学 心理福祉学部心理福祉学科教授 

専門は臨床心理学(家族心理学)。子どもと家族の諸問題を取り扱っている。その中でも近年増加傾向にあるアレルギー疾患は、患者とその家族、さらにその家族を取り巻く社会にも影響を与える疾患であり家族心理学的アプローチが有用なのではないかと考え、研究テーマとし、現在は神奈川県立こども医療センターアレルギー科にて、患児のQOLと保護者の心的状態の調査研究に取り組んでいる。

研究テーマについて教えてください

研究テーマは「援助要請意図のない人に対する援助要請」です。孤独感と援助要請の関係性に興味があります。
孤独感があると内側にこもりがちで周りが見えず、援助要請を出しにくい。そういう人が援助要請を出せるようにするはどうしたらいいか。ということを研究テーマにしています。

春学期を振り返ってみてどうでしたか?

春学期は授業もたくさん履修し、実習もあってとても忙しかったです。
課題や発表の機会が多く、授業終わりにすぐ帰ろう!ではなく学校に残って友達と発表準備をしたりする日が続きました。学部での学びがベースになり、一歩踏み込んで学べるようになっていることを実感しています。
大学院は留学生も含め、年齢もバックグラウンドも全然違う人たちが学んでおり、自分の祖父母のような年齢の人もいる中で多様な考えに触れ、自分の考えも深まったと感じています。大変なこともありますが、自分が好きでやりたいことがあって入学したので、後悔はありません。

実習はどうでした?学部との違いはありますか?

学部で実習の経験を積んでいたので、院生になってからの実習は自然に入り込むことができました。
学部での実習は長くても5日間くらいなので、慣れたころに終わってしまう印象です。しかし大学院は実習期間が長いため、利用者さんともじっくりと向き合って学びを深めることができたと感じています。また、他の大学院生の実習生も一緒に実習に入ることで、自分にはない視点を身近で見ることができ、学びになりました。

今後の展望について教えてください

当面在籍中の目標としては、とにかく座学を頑張ってその中で実習もこなし、2年生からは公認心理師国家試験の勉強と並行して、修士論文の執筆に力を入れたいです。学部入学時から子どもに関わる仕事に就きたい思いがあったので、修了後は漠然と<教育分野の仕事>に就きたいと思っています。
実習において実際に子どもたちと触れ合うことで、自分の中の凝り固まったイメージが解消されたという感じがあります。実践の場で自分の肌に合う、合わないというのを感じることができたのは良かったです。その現場で働く自分をイメージできるかどうかは大切だと思います。

最後に・・・公認心理師を目指す後輩へのアドバイスをお願いします

高校時代、大学の学部時代は興味・関心のあることから広げて、色々な経験をすることが大切だと思います。私は子どもに関するボランティア活動に参加していましたが、その経験が授業や実習の場において活きていると実感しています。アルバイトや資格の勉強など、いろいろな方法があると思いますが、様々な経験を積むことが、自分の豊かな思考を構築するためのベースになっていくのだと思います。

内部進学を決めた一番の理由は、この聖学院大学の環境が自分にとても合っていたことです。大学院に公認心理師コースがあったこと、またボランティア等様々な経験をしたことから、学生、教授や職員の方と良い関係を築くことができており、このまま後2年間お世話になりたいと思いました。大学院では学部生以上に実習をこなす必要があったり、修士論文を書き上げなくてはいけない等不安なことも多かったため、自分にとって慣れている、過ごしやすい環境で勉学に励むことが、私にはベストだと思いました。入試対策としては、専門書を購入、心理学の用語を自分なりに1つのノートにまとめ、繰り返し勉強することが役に立ったと思います。

髙橋さんはとてもは「貪欲」な院生です。どんな授業においても「何かしら持ってかえろう!」という意識が強くあります。
授業から学ぶ、文献から学ぶ、というのも大切ですが、髙橋さんは「人から学ぶ」ということに意識があり、それはとても良い姿勢であると尊敬します。
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