2024年6月15日(土)に本学で「令和6年度 子ども大学あげお・いな・おけがわ」の1日目の講義プログラムが開催され、当日は人文学部子ども教育学科 相川徳孝先生による「パイプオルガンのしくみを知ろう!」をテーマとした講義が行われました。
「子ども大学あげお・いな・おけがわ」は上尾市、伊奈町、桶川市、日本薬科大学と本学が連携して講義プログラムを提供しています。
対象は2市1町在住の小学校5~6年生で、子どもの知的好奇心を刺激するさまざまな講義や体験活動を行っています。
当日の講義前には入学式が執り行なわれ、3市町の子どもたちは保護者の皆様の前で「子ども大学」に”大学生”として入学しました。
荘厳なパイプオルガンの演奏からスタートした相川先生の講義では、本学チャペルにて実際の演奏を交えながら、パイプオルガンの仕組みや、曲調から感じる印象の違いなどについて学んでいきました。学生の皆さんは、時には迫力あるパイプオルガンの音色に耳を傾けながら、用意された様々なクイズにチャレンジしました。
講義終了後には、パイプオルガンの見学ツアーも実施され、間近でみる楽器の大きさに驚き、興味深そうに演奏席をのぞき込む学生の皆さんの姿が印象的でした。講義を通じて、普段なかなか耳にすることのないパイプオルガンの音色や音楽の魅力について知ってもらう良い機会となりました。
7月27日(土)には本学での2回目のプログラムとして、人文学部欧米文化学科 氏家理恵先生による「キリスト教が育んだ西洋音楽を知ろう!」をテーマとした講義を実施しました。
前半では、1回目のパイプオルガンの講義をふり返りながら、パイプオルガンが最初は聖歌の伴奏楽器だったこと、「きよしこの夜」や「アメイジング・グレイス」などの誰もが知っている歌がもともと讃美歌として作られたこと、聖歌や讃美歌をどこの教会でも同じように歌うために楽譜やドレミの音名が誕生したことなど、西洋音楽の発展にキリスト教がどのように関わってきたのかについて理解を深めていきました。
さらに、教会の鐘を人々が鳴らす映像や本学ハンドベル部学生スタッフのハンドベル実演を交え、学生の皆さんは楽しみながら、教会の鐘を鳴らす練習のためにハンドベルという楽器ができたことを学んでいきました。
講義の後半では6グループに分かれ、各グループに1名ずつ本学の学生スタッフが仲間入りし、実際に楽器を手に取って簡易版ハンドベルの演奏を体験しました。学生の皆さんはグループの仲間と助け合いながら練習を重ね、講義終わりの発表会では、グループごとに1曲ずつハンドベルの演奏を披露しました。
入学式のときには少し緊張した面持ちだった学生の皆さんも、今回の講義ではグループの仲間や学生スタッフと楽しそうにコミュニケーションを取り、ひと夏で成長していく頼もしい姿を見せてくれました。
今回のプログラムを通して、キリスト教と深く関わりながら長い歴史をかけて育くまれてきた西洋音楽の世界を、一歩身近に感じてもらうことができたのではないかと思います。
聖学院大学では引き続き、地域の子どもたちに本学ならではのプログラムの提供を行っていく予定です!