「ソーシャルワーク演習」──クライエントの最善の利益を確保し、ベストな実践を創り出す

「ソーシャルワーク」という言葉を聞いたことはありますか?
ソーシャルワークは、生活に課題を抱えている人と社会との相互作用に着目して、その両方にアプローチしていく実践的な学問です。

「ソーシャルワーク演習C(社会)」は、4年生の演習科目です。3年次の「ソーシャルワーク実習」での体験をもとにした授業構成となっており、実際のケースカンファレンスを想定した事例報告、グループ討議、発表を行います。学生が主体的に授業に参加し、相互に学び合う機会となっています。
この演習での学びを通じて、将来ソーシャルワーカーとしてクライエントの最善の利益を確保するために、自分自身を客観視しながら、ベストな実践を創り出すことができるようになってほしいと願っています。

「ソーシャルワーク」という言葉を聞いたことはありますか?
ソーシャルワークは、生活に課題を抱えている人と社会との相互作用に着目して、その両方にアプローチしていく実践的な学問です。

「ソーシャルワーク演習C(社会)」は、4年生の演習科目です。3年次の「ソーシャルワーク実習」での体験をもとにした授業構成となっており、実際のケースカンファレンスを想定した事例報告、グループ討議、発表を行います。学生が主体的に授業に参加し、相互に学び合う機会となっています。
この演習での学びを通じて、将来ソーシャルワーカーとしてクライエントの最善の利益を確保するために、自分自身を客観視しながら、ベストな実践を創り出すことができるようになってほしいと願っています。

望月隆之准教授 / 心理福祉学部 心理福祉学科

教えて先生!!

今回は心理福祉学科の授業・ゼミ紹介シリーズ第二弾ということで、心理福祉学部心理福祉学科准教授の望月隆之先生の「ソーシャルワーク演習C(社会)」ゼミを取材しました。それでは望月先生、よろしくお願いします!

Q1.この授業について教えてください
「ソーシャルワーク演習C(社会)」は、社会福祉士の取得を目指す4年生の必修科目です。授業では、「インシデント・プロセス法」という事例研究の手法に基づき、3年次のソーシャルワーク実習で経験した1つのインシデント(対応の難しかった出来事)を取り上げ、事例報告書を作成します。この事例報告書を元に学生一人ひとりが事例報告を行い、課題を明確にしながら、より良い支援方法についてグループに分かれて話し合います。その後、各グループから発表を行い、フィードバックをしていきます。

インシデント・プロセス法とは、マサチューセッツ工科大学のピコーズ教授夫妻によって考案された事例研究法です。過去に起こった出来事を詳しく分析し問題解決方法を探るというもので、ケーススタディとも呼ばれます。それぞれが当事者の立場で事例について考えるため、主体性や積極性を引き出すことができ、実際に起こった出来事を扱うため、実践活動に結びつきやすいことや、話し合いを通じて他者と協力して問題を解決するというプロセスを学ぶことができます。
------------------
2024年6月18日(火)社会福祉法人ファミリーの内山彰吾さん(本学人間福祉学科卒)、作間星さんをお招きし、授業の様子を見学していただきました。事例報告後に、内山さんから事例に関するコメントやソーシャルワーカーを志す上での心構え等をお話いただきました。先輩ソーシャルワーカーとの出会いによって、目指すソーシャルワーカー像がより鮮明になっていくことを期待しています。
Q2. どのような学生が受講している授業ですか?
社会福祉士を目指す4年生が受講する科目になります。3年生の時に児童養護施設や特別養護老人ホームなどで「ソーシャルワーク実習」を経験しますが、本科目では実習でうまくいかなかったことや悩んだことを事例報告書として作成し、グループワークを通して振り返りながら、より良い支援の方法を皆で考えていきます。
Q3. 受講生へメッセージをお願いします
ソーシャルワーカーとしてクライエントの最善の利益を確保するために、自分自身を客観視しながら、ベストな実践を創り出すことができるようになってほしいですね。また失敗を恐れず、積極的に行動できるようになってほしいと思います。

心理福祉学科では、ソーシャルワーカーの国家資格である「社会福祉士」の受験資格を取得することができます。共生社会の実現に向けてさまざまな場面で活躍できる「社会福祉士」を聖学院大学で目指してみませんか?

受講した学生のコメント

PROFILE心理福祉学科4年
大塚 康介さん

実習先での事例をグループで検討することが基本です。グループワークを通じより学びを深めることが出来ます。新たな観点・目線を理解することで自身が目指すものがはっきりする授業だと感じています。

 

現在は社会福祉士を目指して勉強しています。将来は、現場職員・家族・本人の様々な視点から環境を巻き込んで支援出来るソーシャルワーカーになりたいと思っています。そのためにも、まずは現場を知り、生活支援員として経験を積みたいと考えています。

受験生の皆さんの中には、「福祉って何だろう」とモヤモヤしている方もいるかと思います。福祉は「人の当たり前を支える事」で人からの感謝、自分の活躍を肌で感じることが出来、支援する中で得る気付きも沢山あります。支援する人の生活も自分の生活も豊かにする「福祉」を聖学院大学の心理福祉学科で一緒に学びましょう!

写真で見る授業の様子