【報告レポート】東北震災から学ぶ、聖学院大学の防災・避難訓練

報告レポート

2023/5/13更新

聖学院大学では、新入生を対象とした防災・避難訓練が4月26日(水)に行われました。当初予定されていた訓練内容は、あいにくの雨のために一部実施訓練は変更となりましたが、会場であるチャペルで防災について学びました。コロナ禍により過去に避難訓練が出来なかった上級生も含め、1年生を含む多くの学生が参加しました。

聖学院大学では、東日本大震災以降、継続的に東北での震災復興支援ボランティア活動を行っており、2014年には「釜石市と聖学院大学との連携に関する協定」を締結しました。今年2月に実施した東北ボランティアスタディツアーに参加した3名の学生が、学内の備蓄や学生手帳の活用方法についてクイズ形式で紹介を行い、さらに災害時に命を守るための方法や震災の恐ろしさについて発表を行いました。

ツアー最終日のバス車内で行った振り返りの際に学生たちから「大学の避難訓練をしっかり取り組みたい」「みんなに真剣に取り組んでもらえるような避難訓練にしたい」といった声が上がりました。このことを受けて、避難訓練を主催する大学総務課とツアーに参加した有志で避難訓練に関する意見交換を実施。この意見交換をきっかけに、学生の発表を軸とした避難訓練が計画されていきました。

大学総務課の職員は、動画や水消火器を使用して災害時の対応や消火器の使い方、東日本大震災発生時のキャンパス内の様子を紹介しました。参加者は、学生手帳を開いてキャンパス内に設置されているAEDの場所や心肺蘇生法、災害時安否確認カードなどを確認し、災害時にどのような行動をとるべきかを学びました。

参加した学生の声 *一部抜粋にて紹介

  • 今まで知らなかったことがたくさん知れたし、危機感も強くなったので、これを機に防災グッズや非常食を調べてみたいと思いました
  • 高校までは地震(の防災訓練)しかやってなかったので、津波や火事は対処法は初めてでとてもためになりました
  • わたしも東北ボランティア活動に参加したのですが、やはり実際に目で見ると迫力が鮮明に伝わってきました。予防するためにも、日々防災を意識して生活したいです
  • 一人暮らしなので災害の怖さを知って持ち物やマップといったものを帰って確認しようと思いました
  • 今回の避難訓練の中で防災グッズ等について気になったので、少しずつ常備すると共に時々買い替えの確認等を行っていきたいと思った
  • 今日の避難訓練を通して、より防災意識ができハザードマップも確認もしてみたいと思います
  • 大学に入ってまだ全然時間が経ってなかったため大学の避難経路がわかっていなかったけど今回で知ることができました
  • 大学近くに2つの川が流れてるの初めて知りました
  • 年一回でもこういう機会があれば意識をとりもどせるのでよいと思う

写真で見る当日の様子

関連情報はこちら

  • 釜石市と聖学院大学との包括連携協定

    聖学院大学は2014年1月に締結した「釜石市と聖学院大学との連携に関する協定」に基づきこれまで取り組んできた活動を継続しつつ、新たに地方創生や多文化共生社会実現に向けた取組等も加え、より一層両者が連携し、地域社会の発展、地域の将来を担う人材育成、学術の振興に寄与することを目的として、2022年3月22日、新たに包括連携協定を締結しました。

  • 「東北ボランティアスタディツアー2023年冬」活動レポート

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