自分のペースで勉強できるラーセン

政治経済学科・組織行動論ゼミでは、ゼミ生の留学生たちが学内の部署を取材し記事にして、その一部始終のチーム行動を分析するということに取り組みました。完成した記事をご紹介します。

はじめに〜ラーニングセンターについて

グェン・ティ・リェン(3年生)、チャン・ティェン・ゾン(3年生)、グェン・タオ・リン(3年生)の、私たち3人は、ベトナムからの留学生で、現在、政治経済学部政治経済学科の3年生に在籍しています。組織行動論のゼミ(八木先生)に所属しています。ゼミのプロジェクトとして、私たちは、大学組織内へインタビューに行くことにしました。そこで、私たちは、ラーニングセンターを選びました。その理由として、高校から大学に進学すると、勉強の仕方が大きく変わることが挙げられます。高校と大学では学習環境も大きく違っていて、何からやって良いか困ってしまうことが多いです。そうした時に、八木先生がラーニングセンターを紹介してくれました。

ラーニングセンターは11年前に開設され、年間約1300人の学生がセンターを利用しています。「4年間充実した勉強ができるように、私たちラーニングセンターが学生たちをサポートしよう、これがラーニングセンターを開いたきっかけです。」と力強く語ってくださった所長の尾張先生に、どのようなサポートが受けられるのかお話を伺いました。

答えてくださった方

  • ラーニングセンター所長 尾張宏—先生
ラーニングセンターの先生方です。
ラーニングセンターの先生方です。

どのような相談ができますか?

尾張先生は、国語がご専門で、他に英語の先生が2人、ラーニングセンターにはいらっしゃいます。英語と国語の学びに関すること以外、他の科目のこと、たとえば、哲学、簿記、数学などで不明なことがあったら、相談ができますか?

尾張先生 : 社会とか、数学とか、できる範囲で私たちが相談にのります。英語の先生たちは大学院も出ている先生なので、論文の書き方なども教えることができます。もし、私たちがわからなくても、私たちは学科の先生の誰がその専門なのか教えることができるし、専門の先生を紹介することもできます。だいたいラーニングセンターに来る学生の90%はここで指導することができます。ですから、皆さんが困っていることは、ここで解決することができるわけです。

尾張先生インタビューの様子
尾張先生インタビューの様子

親身な指導

── "あなたの「わからない」を徹底サポート"が、ラーニングセンターの方針ですが、それはどういう意味ですか?詳しく説明してください。

尾張先生 : 悩みということでいえば、どうすれば勉強ができるようになるか、うまくレポートを書くやり方があるのか?と悩む学生が多いです。それはこういうふうにやっていけばできるよと、やり方をイチから順番に教えていきます。

──もし日本語の勉強を手伝ってもらいたかったら、どのようにサポートしてくれますか?

尾張先生 : 日本語の何がわからないのか、を教えてくれると、そこから教えられます。まず、スタッフと相談してもらって、「こういうことがわかりません。」「こういうことで今日来ました」と伝えてください。そうすると、スタッフは私たち教員のところに話に来ます。予約すれば、毎日来ても大丈夫です。色んな形でアレンジしてスケジュールを決めます。ラーニングセンターでは、その人のスピードに合わせて、基本的に一対一で教えます。ですから、質問もしやすいでしょう。

──ラーニングセンターに行く前に、予約は必要ですか?

尾張先生 : ラーニングセンターは、月曜日から金曜日まで、朝9時から午後5時まで、その時間内で先生たちが空いていれば、すぐに教えられます。普段は予約が必要ないですが、学期末は混んでいるので、予約してもらった方がスムーズです。

ラーニングセンターの書籍エリアです。
ラーニングセンターの書籍エリアです。
グループディスカッションや発表の練習ができるエリアです。
グループディスカッションや発表の練習ができるエリアです。

ラーニングセンターよりメッセージ

──留学生たちには何を伝えたいですか?

尾張先生 : 留学生たちは普段、母国語で話していることが多いけれど、今は日本に住んでいるのだから、できれば日本語で話してください。そして、日本人と友達になってください。そうすることで日本語の日常会話のニュアンスが早く習得できるでしょう。ラーニングセンターでも対応しています。

インタビューを終えて

インタビューに行ってみて、ラーニングセンターの様々なことがわかりました。一番印象に残ったのは、「あなたのわからない」を徹底サポートという意味は、授業中にわからないことがあったら、ラーニングセンターで一対一の形でじっくり教えてもらえる、ということでした。

そして、ラーニングセンターでは PC、スライド映写機、ホワイトボード、パソコンなどの設備もあるので、学生たちが授業で発表前にラーニングセンターで練習することもできるということ。また、ラーニングセンターの先生から、レポートに対して意見や添削をしていただいたら、すぐにその場でパソコンを使って直すこともできます。

こういったことから、学生たちの勉強をサポートしてくれるラーニングセンターは、聖学院大学の魅力的なところの一つだと思いました。

(2017年11月取材)

ラーニングセンター全体のレイアウトです。
ラーニングセンター全体のレイアウトです。

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