報告レポート:ゼミ合同ディベート大会2021

報告レポート

2022年2月21日更新

2022年2月2日(水)に政治経済学科の西海ゼミ(平和学)と鈴木ゼミ(国際環境法)合同でのディベート大会が行われました。

今大会はラウンド1とラウンド2の二部構成で、ラウンド1では「同性婚を認めるべきである」という議題が、ラウンド2では「たばこを禁止にすべきである」という議題が設けられました。

ディベートはそれぞれの議題で肯定チームと否定チームに分かれて行われ、合計4チーム19名が熱く冷静な討論を繰り広げました。

 審判役として政治経済学科の1年生と3年生計13名が参加し、各チームの議論に耳を傾けました。

肯定チーム否定チームで左右に分かれ、発言者は中央の教卓で議論を繰り広げました
肯定チーム否定チームで左右に分かれ、発言者は中央の教卓で議論を繰り広げました

教育的な狙い

ディベートには討論する側、審判する側それぞれに教育的な狙いもあります。

今回討論を行った2年生については、専門演習を通じて培ってきた「調べる」(調査力)、「聴く」(傾聴力) 「話す」(プレゼン能力) 「考える」(論理的判断能力)を試す場として、
また、特定のテーマについて多角的に検討することで論理的・批判的な思考力(ロジカルシンキング/クリティカルシンキング)を鍛えることを狙いとしました。

審判を行った1年生については予備演習を通じて実施してきた大学教育で必要なスキル(要旨、要約、要点はなにかなど)の実践という位置づけで、実際にディベートを通じて、議論の展開をしっかりと把握し、各立場のポイントはなにか、説得性があるのかということを思索してもらうことを狙いとしました。

議論の様子

ラウンド1の「同性婚を認めるべきである」では、肯定チームは「現在の法制度では遺産相続や医療行為の承諾、親権などにおいて権利の行使に限界がある」、「憲法第13条のいわゆる幸福追求権や第14条の法の下の平等において保証されるべき」、「世論でも同性婚に肯定的な人が多い」といった主張を展開しました。

一方の否定チームは「世論調査では同性婚に賛成か否かという質問では賛成の人は多いが、家族の同性婚の賛否に関しては反対の人も多く、実際に賛成の人は多いとは言えない」、「未婚、晩婚、少子高齢化という社会問題の施策と噛み合わない部分がある」などの主張を展開しました。

ラウンド1で討論する学生達
ラウンド1で討論する学生達

ラウンド2の「たばこを禁止にすべきである」では肯定チームは「がんや呼吸器系の病気を減らせる、また同時に病気による経済損失を減らせる」、「受動喫煙や三次喫煙による被害をなくすことができる」「吸い殻のゴミや歩きたばこといった問題がなくなる」といった主張を展開しました。

一方の否定チームは「禁止による経済効果の損失が大きい」、「禁止することで違法な闇たばこが流通する」、「喫煙は憲法第13条で保障され、公共の福祉にも反しない」といった主張を展開しました。

ラウンド2で討論する学生達
ラウンド2で討論する学生達

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