【学長メッセージ】聖学院大学3年生、2年生へ ―緊急「来学来校」の延期のお知らせ―

3年生、2年生の皆さんへ

学長メッセージ

2020年7月11日
聖学院大学 学長 清水正之

 今週7月8日(水)、「今後の『来学来校』について」として、予定通りに7月13日からの「来学来校」の実施についてお知らせすると同時に、「首都圏1都3県における感染状況が急激に悪化した場合には、直前であっても、延期することもあり得ます。」としておりました。

 本学では、皆さんも同じだと思いますが、首都圏1都3県における新規感染者数を日々確認し、推移を見守っております。各種メディアでは、先週からの新規感染者の急増の背景には、PCR検査(5月13日以降、抗体検査を含む)の実施件数の増加――東京都を見ると、緊急事態宣言が発出された4月7日に934件で、7月6日には3,735件と、実に約4倍に増えていること――と、集団で検査が行われていることなどがあると指摘されています。

 先週7月2日(木)、東京都における新規感染者数の急増のおりに、都知事は「感染が拡大しつつあると思われる」と発言をしていましたが、東京都に隣接する3県においても増加傾向を示しておりました。その後、首都圏1都3県における新規感染者数は7月4日(土)の194名をピークに、7月8日(水)までは100名台の半ばと、高めではありますが、落ち着きを取り戻したかのような数字で推移してきました。

 しかし、7月9日(木)、東京都において224名の新規感染者数を受け、首都圏1都3県における新規感染者数は296名で、前日の156名と比べ倍近くになっています。このような急激な増加は関係者の予想をはるかに超える数字であったようです。また、昨日7月10日(金)も、東京都では243名、1都3県では330名となっており、本学では、新規感染者数の増加傾向は続いていると判断せざるを得なくなっています。

 学内では、「来学来校」の機を見るにあたって、感染リスクを取り除くべく、出入り口への検温器の設置、教室の消毒体制の整備、食堂のテーブル上へのパーテーションの設置などなど、皆さんを迎える準備を進めてきました。

 しかし、こうした感染状況の急激な変化を鑑み、学生の皆さんとともに教職員の安全を考慮し、誠に残念ではありますが、予定していた「来学来校」を 9月以降へと延期することといたしました。

 なお、修学上・生活上の気がかりなことや不安な思いをお持ちになっている皆さんもいるかと思います。もし、不安な思いをお持ちになっている方がいらっしゃれば、アドバイザーの教員、授業担当の教員、あるいは学内の各部署に遠慮なく連絡をとり、相談していただければと思います。教職員全員、皆さんのことを思い、どの様なことであれ、喜んで力を貸す用意をしています。

 また、現在、活動制限ガイドラインは、レベル2に据え置いていますが、今後の動向によってはレベル3に引き上げる可能性があります。

 レベル3に引き上げられた場合、皆さんの学内への立ち入りは制限され、原則電話、メール等による問い合わせとなるなど、様々な制約が生じてまいりますので、活動制限ガイドラインを確認し、注意するようお願いします。

 皆さんの中には、オンライン授業を受けつつ、アルバイト等に従事している方もいることでしょう。どうか自身の安全安心を確保しつつ、ご家族・友人の安全安心をも心がけてください。

 キャンパスで皆さんにお会いできる日を、心待ちにしています。
                                                       以上

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