教員リレーエッセイ:なぜディズニーランドはみんなを子どもにさせてしまうのだろう

こども心理学科の教員リレーエッセイ第2弾。2016年7月23日オープンキャンパスでのこども心理学科竹渕香織先生の模擬講義をエッセイにまとめました。

なぜディズニーランドはみんなを子どもにしてしまうのだろう

 恥ずかしさを忘れてミッキーの耳をつけたり、キャストのお兄さんの「危ない!」の声に焦って身を伏せたり・・・・ディズニーランドでは老若男女全員が子どもになってしまうのはなぜ?
 この不思議な仕組みを「エゴグラム」という心理学の理論を用いて解き明かしてくれたのは、こども心理学科准教授で臨床心理士・臨床発達心理士でもある竹渕香織先生です。

 感じたり行動したりする時には「道徳的・批判的な親」「養護的・母性的な親」「自由奔放な子ども」「順応・適応する子ども」「最適な判断をする大人」という‘5つの心のエネルギー’が働きます。この5つの心は誰でも持っていますが、同じ人でも立場・役割や場面によってその割合は変化します。

 ディズニーランドには、

 ①「!!!」のついたセリフを多用する
 ②とにかく笑う
 ③空想を楽しむ
 ④夢中になる
 ⑤身振り手振りを大きくする

のように「自由奔放な子どもの心」を刺激してエネルギーを活性化させる仕掛けや環境が整備されています。だから、普段は「親」「大人」の割合が多い人でも理性・分別を忘れ、‘楽しい!’をストレートに表現できるようになります。

 ‘5つの心のエネルギー’は心理テストによって数値化でき、自己分析や人間関係分析のためのカウンセリングや心理療法にも活用されます。「自分はどのエネルギーが高いか低いか」を知れば行動パターンや人間関係を改善でき、学生生活だけでなく就職活動にも役立ちそうですね。

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夢見る子ども

高校生の感想

 「心理学を勉強して、将来は子どもに関わる仕事がしたい」と受講した高3の女子は、「とても分かりやすくて、楽しかった」と感想を語ってくれました。「自分自身の心をきちんと保てるようになりたいのに、行動をどう変えたら良いのか分からなくて悩んでいたのですが、今日の講義を聴き、自分は‘道徳的・批判的な親’の部分が強すぎることに気づきました。‘キャーッ!’と大きな声を出して自分を解放すれば、何かを変えられる気がします。参加して良かった!」と目を輝かせていました。

そのほか、埼玉新聞掲載「経世済民」でも、こども心理学科教員の記事が読めます

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