イベントレポート:フィンランド福祉研修報告会
2016年度フィンランド福祉研修(2017年3月7日~11日実施)に参加の学生たちが、研修の報告会を行いました。
参加学生による、2016年度フィンランド福祉研修報告
5月31日アセンブリアワーの時間に、人間福祉学科の2016年度北欧研修プログラム、「フィンランド福祉研修」の報告会が行われました。
人間福祉学科ではこれまで、福祉国家といわれるデンマーク、スウェーデン、フィンランドを中心に「北欧福祉研修」を実施してきました。
今年度の研修先は、サンタクロースやムーミンなどで有名なフィンランド。研修期間は2017年3月7日~11日(3泊5日)で、高齢者や障害者の方が暮らしているグループホームを見学したり、フィンランド人のご家庭を訪問して一緒に食事をしました。
報告内容(抜粋)
報告会の流れ
- フィンランドの基礎知識
- フィンランドの教育・医療・介護制度
- 訪問先施設の紹介
- まとめ(参加者の目的と感想)
- 今年度の福祉研修について
フィンランド独自の教育制度や、共通資格制度「ラヒホイタヤ」(保育・看護・介護などにまたがる専門職)について学んできたことを発表。医療制度については日本との違いをまとめました。
また、訪問先施設の紹介では、
・ウィルヘルミーナ(高齢者福祉施設)
・オムニア(職業訓練校)
・スカルッピ(精神障害者グループホーム)
・キッパリンタロ(知的障害者グループホーム)
・ストロンバーグ小学校
を訪問し、施設の理念や特徴、どんな支援を行っているかなどをまとめ発表しました。

まとめ~研修に参加したきっかけと学んだこと・感想
- 海外福祉研修が開催されると知り、参加した。国によって福祉のあり方が違うが、日本にも生かせる福祉があると学んだ。
- 北欧の福祉は日本の福祉と具体的に何が違うのか知りたかった。フィンランドに行って日本の福祉との違いを知り、今後福祉について多くのことを知りたい。
- 福祉先進国における国民の障害に対する意識に触れ、自分の中に新たな視点を取り入れたかった。障害者が差別や偏見を受けることなく、自分の人生を楽しんでいる姿がとても刺激的だった。
- 日本と海外の国民が有する障害に対する価値観の違いを学びたかった。フィンランドでは、日本との社会保障の違いも影響しているが、障害に対して寛容であった。
- 初めての海外にて、海外の福祉を学び自分がどのように成長することが出来るのかを実感したかった。海外の福祉に触れて、障害に対する知識不足を実感したが、福祉に対する学びの意欲が沸いた。
報告会に参加していた、2017年度の北欧福祉研修への参加を検討している学生たちから、海外においての研修の留意点や治安について、食事事情やホテルでの過ごし方についてなども、質問が寄せられました。
発表した学生たちは「自分たちの経験を他の学生にも伝えたい!」という想いで、報告会に向けて何度も予行練習を重ねてきました。その成果が当日の発表に表れたようで、報告を聞いた学生からは「実際に行った人の話が聞けてよかった」「実際に行ってみないと分からないことがあると思った」「日本の福祉とフィンランドの福祉の違いが興味深かった」「フィンランドは障害の有無に関係なく住みやすい国だと感じた」といった感想が聞かれました。今回のフィンランド福祉研修報告会は、発表者と参加者がともに楽しく学べる機会となりました。
研修の様子(スライドショー)
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