AHレポート:児童学科「教育原理」図書館資料検索特別講座

アセンブリアワーレポート

2021年7月7日

7月7日のアセンブリアワー(※)の時間、大学図書館で、児童学科の1年生を対象に、「教育原理」の授業の一環として資料検索特別講座が行われました。

小学校での調べ学習・探型学習、そして幼児教育においても、子どもの興味や探究心を育てるために、学びの環境づくりに必要な資料や情報を収集する力が求められています。

期末課題のゴールを「季節の行事や記念日を解説するプリント原稿の完成」と設定し、資料収集からはじまり、情報整理・分析、紙面のレイアウトを考えていくなかで、デザイン思考を培うことをねらいとしています。

講座の前半、大学図書館の司書によるレクチャーが行われ、蔵書の検索方法からデータベースの使い方などの説明を聞きました。後半はレクチャーで習った方法を用いて実際にPC端末で文献検索をし、資料を選び出すまでを体験しました。


※アセンブリアワー
聖学院大学の特色ある教育プログラムです。社会で話題となる問題に最前線で取り組む方や、その分野の専門家を講師として招き、知識や多様な価値観を養う講演やイベントを実施します。

約30万冊の蔵書から、必要な文献をどうやって探し出したらよいだろう…?
約30万冊の蔵書から、必要な文献をどうやって探し出したらよいだろう…?

「教育原理」の授業は、教育についての知識を身につけることを目的に、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士を目指す学生たちが受講する授業です。

「教育原理」(シラバスより)

  • 学びの意義と目標
    現代社会における教育に関する様々な議論は、その要である学校教育をめぐる課題を取りあげながら、その内実として人間としての生き方を問い続けている。この授業の目標は、教育の基本的な概念と理念の理解にあるが、同時に、それらが根ざしている思想や生活の歴史の確認にもある。教育の文化史や教育思想史の言説に立ちかえり、教育の基底におりて、基礎的理解を深めたい。また、多様性を認めあう現代社会において、教育の課題の内容や構造を、思い込みや小手先の解決策にとらわれずに、ときには概念くだきも行って、広い視野をもって考察していきたい。これを学びの意義としたい。
    教育の本質を理解し、勇気をもって自らの教育観を育てていくための基礎づくりをする。これを学びの目標としたい。
  • 内容
    「人は教育を通じて人間になる」と言われる。教育(education)の原義「生を養い育てる」や学校(school)の原義「閑暇、自由時間」に基づいて教育について考えることは、人間としての生き方を考えることに結びついている。教育は、時代や地域社会の、日々の暮らしのあり方に密接にかかわっており、人間の生活の文化である。子どもの生活経験と学習活動の相関関係ならびに学力や学習意欲に関する課題、家庭教育と学校教育の相関関係ならびに子どもの生活に関する教育的ケアの必要、就学前や卒業後の教育と学校教育の相関関係ならびに異校種間連携・接続に関する教育的課題など、多様な議論がある。それらの基底にある本質的構造を教育の思想史や文化史の言説に掘りさげて、基本的な概念や理念を理解する。子どもと共に生きるわたしたち自身の生き方(well being)へと開きながら、これからの教育のあり方をじっくりと考える。

写真で見る【講演の様子】

司書資格を持つ図書館職員によるレクチャー
司書資格を持つ図書館職員によるレクチャー
PCやiPadを用いて資料検索をします
PCやiPadを用いて資料検索をします
内容を確認して、参考資料にする本を選んでいます。
内容を確認して、参考資料にする本を選んでいます。
司書の方に相談し、ヒントをもらいます。
司書の方に相談し、ヒントをもらいます。
学生同士で教え合う姿も見られました
学生同士で教え合う姿も見られました
検索、資料探しを体験、アクティブな授業となりました。
検索、資料探しを体験、アクティブな授業となりました。
期末課題の作成例です。今年の学生も完成を目指して課題を仕上げていきます。
期末課題の作成例です。今年の学生も完成を目指して課題を仕上げていきます。

【児童学科紹介動画】子どもはおもしろい

児童学科は、子どもの言葉、行動、心理などを理解することを学びの第一歩とします。保育士や幼稚園教諭、小学校教諭や特別支援学校教諭などの資格や免許状を取得する課程も、採用試験の対策だけに偏ることなく、子どもの世界への理解を前提とし、専門的な知識・技術を身に付けた大人がどのように関わり、一人ひとりの個性を育てるかという点を重視します。言葉の力を大切にしながら、言葉だけでは通じ合えない子どもと向き合う力は社会や企業からも注目され、近年は卒業後の進路の選択肢がさらに広がっています。

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