授業レポート:保育・教職実践演習(初等)(幼)
児童学科「保育・教職実践演習〜もしも、クラスに日本語の分からない外国人の子が途中入園することになったら?」などの授業レポートをご紹介します。
授業レポート:もしも、クラスに日本語の分からない外国人の子が途中入園することになったら?
児童学科の授業「保育・教職実践演習(初等)(幼)」は、幼稚園教諭を目指す学生たちが受講しています。オムニバス形式で、毎回、教育や社会の課題に密接したテーマを扱う授業です。
幼稚園の先生を目指す4年生にとって、学びの総仕上げの時期。
この日は「もしも、クラスに日本語の分からない外国人の子が途中入園することになったら?」をテーマに、全員が模擬保育を行いました。
在留外国人統計によると、外国籍の乳幼児数は増加傾向にあります。
黒板には、1番目から10番目まで、日本で暮らす0~5歳の子どもたちの国籍が多い順に並んでいます(2017年12月現在)。1番多いのは中国。2番目にブラジル。3、フィリピン 4、韓国 5、ベトナム 6、ネパール 7、ペルー 8、インド 9、アメリカ 10、インドネシアと続きます。
国旗のくじ引きでグループ分けをし、1グループ2-3名でクラスの子どもたちへの伝え方を考えます。どのタイミングで、どんな方法で子どもたちに伝えるか?
発表制限時間は3分間。クラスメイトたちが子ども役になり、登壇者は幼稚園の先生としてお話します。
「みなさん、お疲れ様でした。
外国の子どもだから"○○を教えてあげてね"だけだと、自分より小さい子が来るのかな?と思ってしまうことがありますね。"日本語は分からないけれど、○○語は知っているから教えてもらおう"という言葉掛けがあるとより良いかなと思います。」という先生からの講評をいただきました。
他者への尊敬のまなざしを育むことも、保育者にとって大切な視点なのだと学びました。
▼下記テーマの授業レポートも、近日公開予定です。
【授業レポート】遊びの感性と表現:遊びのサーキットをつくる
楽しいことをしたいなあ…子どもの遊び心は、想像力・創造力につながっています。どうやったらうまくいくだろう…失敗しても、次に遊ぶときのことをよく考えています。こうして、子どもたちは、遊びのなかで多くのことを学んでいます。子どもたちが遊びたくなるような、しかも安全な遊びの環境をどのようにつくったらよいだろう?学生たちが授業で取り組みました。
【授業レポート】異校種間の連携・接続について:幼児教育から小学校教育への移行(埼玉県「3つのめばえ」かるたの活用)
幼児期の教育と小学校教育とのつながりを、子どもたちの生活や学びの具体的な姿からイメージして考えることが、この授業のねらい。そのため、小学校教育を学んできた学生と幼児教育を学んできた学生との合同で行いました。