インタビュー(01)年少クラスの担任になって1年、子どもたちの成長に泣き笑い。

年少クラスの担任になって1年、子どもたちの成長に泣き笑い。

津畑 見枝香さん(児童学科 2012年卒業)/勤務先:学校法人岡村学園 のぞみ幼稚園教諭

桜3 組のお部屋では34人の子どもたちがそろって泣いていました。「おうちに帰りたいよー」「ママに会いたいよー」。なにか言おうとしても、泣き声にかき消されてしまいます。どうしたらいいかわからず、子どもたちと一緒に泣きたくなりました。はじめてお母さんと離れた「年少さん」と、はじめて担任になった私——どちらも不安でいっぱいの新学期のスタートだったのです。

それからの毎日は無我夢中。子どもたちの成長とともに、いくつもの壁を乗り越えてきました。かけっこが嫌いで、何度練習しても途中で立ち止まってしまう子。小学校の大きな校庭を借りて行った運動会本番では、はじめて最後まで走ることができました。ゴールで待っていた私は胸が
いっぱいでした。

毎日給食の時間になると泣いてしまう子。変わるきっかけをつかんで欲しくて、運動会でプラカードを持つ大役を任せることにしました。「やってくれる?」と頼むと真剣な顔でこっくり。「プラカードを持つのは強い子だよ」「プラカードはとっても重いけど、ごはんをたくさん食べると疲れないよ」。そう話した日からぴたっと泣くのをやめ、給食を食べるようになりました。桜3 組のプラカードを持ち、堂々と入場する姿を見て、思わず涙があふれました。

いまでは“先生大好き”になってくれた子どもたち。台風で休園になった日の朝、あまり心を開いてくれないと思っていた子が自宅の玄関で「先生に会いたい」としくしく泣いてくれたそうです。翌日お母さんから聞いて、思わず笑ってしまうくらいうれしかったです。

桜3 組の子どもたちと出会ってもうすぐ1年がたちます。ずっと憧れていた幼稚園の先生という仕事ですが、これほどの喜びや感動を味わえるとは想像していませんでした。進級でクラスがバラバラになってしまうことを考えると泣けてきますが、最後の日は笑顔で「ステキな年中さんになってね」と声をかけてあげたいと思っています。