6/27に講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち」を開催

人間福祉学部こども心理学科は、2017年6月27日（火）、特別講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」を開催します。

プレスリリース

ケニア人留学生の出身校の校長・主宰者が講演

聖学院大学人間福祉学部こども心理学科は、2017年6月27日（火）、特別講演会「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」を開催します。これは、こども心理学科のケニア人留学生、ドリス・アウィノの出身校であるマゴソクールの校長および主宰者が来日することになり、当該学科の授業で講演をするものです。本授業を通して、１）身近な留学生を通じて、ケニアの子どもの教育・貧困問題について考える、２）教育環境が子どもの発達に及ぼす影響を考えることを狙っています。

マゴソスクールは、アフリカ・ケニアのスラム街にある学校で、幼稚園から小学8年生までの子ども約500名が在籍し、孤児や元ストリートチルドレン、虐待を受けた子ども、労働させられていた子どもが通っています。

講演では、ダン・オチエン校長、主宰の早川千晶さんにより、映像を交えながら、ケニアのスラムの現状、子どもたちに勇気や希望を与える活動の報告があります。また、現在、本学で特別支援教育を学び、将来、ケニアの障害児が社会へ出るためのサポートする夢を持つドリスとの意見交換の場も設けられます。学生対象の講演会ですが、今回学外の方にも開かれた講演としました。

概要

■特別講演会
「ケニアのスラム街で生きる子どもたち―マゴソスクール・希望を生み出すみんなの学校」

日時
2017年6月27日（火）15:20～16:50
会場
聖学院大学教授会室（埼玉県上尾市戸崎１－１）
講演者
ダン・オチエン（マゴソスクール校長）・早川千晶（マゴソスクール主宰）
講演概要
・ケニアのスラムの現状、マゴソスクールでの子どもたちに勇気や希望を与える活動の報告
・ケニア人留学生ドリス・アウィノとマゴソスクールの先生方との意見交換

※事前申込不要・入場無料
※当日、高崎線宮原駅、西大宮駅より、スクールバスが利用できます。

参考

◆マゴソスクールとは

ケニアの首都ナイロビの中心から5kmほど離れたアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラムにある学校。
孤児、元ストリートチルドレン、虐待を受けた子どもたち、労働させられていた子どもたちなどが通い、
スラムの駆け込み寺として、子どもたちだけではなく、大人も、若者たちも、困った状況にある人たちが共に生きていく場所になっている。幼稚園から小学8年生までの授業（通いの生徒数500名）、スラムの貧困者のための職業訓練所（洋裁と大工）と作業所、毎日の朝昼の給食、高校生のための奨学金制度などを運営し、2014年には、障がい児のための特別学級を開設。

◆講演者・登壇者プロフィール

ダン・オチエン・オドゥオール(Daniel Ochieng Oduor)
マゴソスクール校長
1978年生まれ。キベラスラム在住。6人兄弟姉妹の2番目。18歳のとき、警察官だった父親が死亡。何とか高校を卒業したものの、学費が無くて進学できずキベラスラムへ出稼ぎに。一年後に母親も死亡。キベラスラムでエイズ孤児の子どもたちのホームでボランティアをはじめて、その後、その学校の教員になる。2006年にマゴソスクールに出会い、教員として働きながら定時制の大学へ進学。2009年にマゴソスクール校長に就任。孤児の子どもたち・未亡人・高齢者を助けたいという情熱を持って活動している。マゴソスクールの子どもたちにとってお父さん的な頼れる存在。
「すべては実現可能！そのために必要なのは、努力、チームワーク、そして集中力！」（byダン先生）
早川千晶（はやかわ・ちあき）
マゴソスクール主宰
ケニア在住28年。キベラスラムのマゴソスクール主宰。世界放浪の旅の後ケニアに定住。
ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺・マゴソスクール、海岸地方ミリティーニ村にジュンバ・ラ・ワトト（子どもの家）を運営している。スラム住民の生活向上、マサイ民族のコミュニティと共に行うエコツアー、大自然体験キャンプ、フェアトレード活動、CD制作などを手がけている。
著書に、「アフリカ日和」（旅行人）、「輝きがある。～世界の笑顔に出会う瞬間（とき）」（出版文化社）。 1999年から日本全国各地でアフリカトーク＆ライブのツアーを展開している。
2015年度第5回賀川賞受賞。マゴソスクールを支える会　http://magoso.jp/
ドリス・アワンドゥ・アウィノ（Dorice Awandu Awino）
聖学院大学人間福祉学部こども心理学科2年在籍
1993年生まれ。西ケニアのセメで７人兄弟姉妹の４番目として育ち、９歳でナイロビに。21歳までキベラのマゴソスクール内で生活し、2014年に初めて日本へ。同年９月以降、埼玉県に暮らし、大学進学を目指して勉強を続けてきた。2016年４月、聖学院大学に入学、ケニアの障害者が社会へ出るためのサポートをしたいと「特別支援教育」を学ぶ。

問い合わせ先

聖学院大学広報部広報課　担当：吉岡、松崎
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