週刊朝日「小さい大学で大きく育て」で聖学院大学が紹介されました

週刊朝日(2016年2月23日発売)の記事「”小さい大学で大きく育て” マンモス大より有利?小規模大のススメ」で聖学院大学のことが紹介されました

 

週刊朝日「小さい大学で大きく育て」で聖学院大学が紹介されました

週刊朝日2016年2月23日発売(2016年3月4日号)記事「マンモス大より有利?小規模大のススメ」で、聖学院大学のことが紹介されました(p141-143)

同記事より紹介します。


 

記事紹介

私大の43%が定員割れという厳しい状況を迎えるいま、少子化の荒波を真っ先にかぶっているのが小規模大学だ。全国779大学のうち、学生数が5千人を下回る小さい大学は約8割。だがその小ささを武器に変え、独自性を打ち出して学生を集める大学もある。取組を取材した。

(中略)

優秀な学生の獲得策が目立つ中、あえて入学後の伸び代に注目した教育をアピールし、他との差別化を図る大学もある。
「親の経済力さえあれば誰でも大学に入れる時代。ならばと腹を決めて、『面倒見のよい大学、入って伸びる大学』というキャッチフレーズをつけ、どんな生徒が入ってきても入学後に教育をしていく、という方向に舵を切りました」
 こう語るのは、聖学院広報センター所長の山下研一さんだ。埼玉県上尾市の住宅地に立つ聖学院大は、短大を前身として88年に設立。文系の単科大学で、学生数は2149人と少ない。

(中略)

入学時に必要とされる学力は高くない。だが「あえてそのゾーンを狙っている」と、山下さんは言う。「われわれが求めるのは、高校のクラスではあまり〝光の当たらない〟生徒。家庭環境の問題や教育システムになじめず高校で成果を出せていなくても、活躍できる可能性がある生徒を見いだし、AO入試でとっています」(山下さん)


そのため、受験生が来るのを待っているのではなく、大学のほうから高校に出向いてそういう生徒を探す。聖学院大では職員が1年間にのべ1300校以上の高校を訪問。高校教諭と関係を築き、「入って伸びる」見込みがある生徒をスカウトしているのだ。
サポートは徹底している。入学前に学生を集めて実施する「準備教育」では、先輩の学生と共に学内を散策するところから始まり、中学生レベルの英語や数学をおさらいしたり、友達作りの場を設けたりする。


入学後のオリエンテーションでは、ボランティア活動などで活躍する先輩に自らの経験を語ってもらい、新入生に憧れを持ってもらうことに注力している。
「輝いてみえる先輩も、高校までは精彩を欠いていたりする。そういう人の話を聞いて、『自分もこの大学なら活躍できるかもしれない』と気づけば強いんです。たとえば他の大学と堂々とディベートをやりあえるようになったりして、高校の先生から『あの生徒がそんなに活躍しているのか』と驚かれることもよくあります」(同)


 聖学院大の事例に学ぼうと、山下さんのもとには、全国の小規模大学から相談がくるという。 
「アピールが下手なだけで、いいことをやっている小規模大学は全国にあります。どの大学にも個性は必ずあるんです」
玉石混交の大学全入時代。偏差値や規模にとらわれず、〝小粒でもピリリと辛い〟大学に目を向ければ、入学後に大きく花開くチャンスが得られるかもしれない。

 

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