(インタビュー01)昔から引っ込み思案な性格。 私を変えてくれた勇気の一言

昔から引っ込み思案な性格。 私を変えてくれた勇気の一言

宋 媛媛 さん(シェラトン・グランデ・ トーキョーベイ・ホテル 勤務 /政治経済学部2011年卒業)

一人っ子政策の中国では、子どもはとても大事に育てられます。引っ込み思案で人に話しかけるのも話しかけられるのも苦手だった私は、親元を離れることで強くなれればと日本への留学を決めました。「変わりたい」と思ったのです。

日本語学校で2 年間学んだあと、聖学院大学に入学。言葉の壁もあり、最初の半年は授業についていくのが大変でした。もちろん友だち作りもハードルのひとつ。外国人で、ましてや、みんなより年上の私は日本人学生の輪に加わることができませんでした。日本でも私は「変われない」のか。そんな悩みはたった一言で消え去ることになったのです。

「レポートの提出は何曜日ですか?」。勇気を出してそう言葉をかけてみたとき、思いがけず、話がはずみました。本当はみんな私に関心をもってくれていたんですね。

2年次には留学生ではたった一人、日本人学生にまじってオーストラリア研修に参加。一緒に“異文化”を体験することでたくさんの友だちができました。ゼミで「中国と日本の経済の違い」について学び、話し合ったことも忘れられません。

インターンシップの派遣先がホテルだったこともあり、卒業後はシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルに就職しました。現在はチェックイン・アウトの手続きや予約の受付、お客様のケアなどを行うフロント・レセプション業務を担当。

毎日全802 室、一日約2000人のお客様との未知なる出会いにワクワクしながら制服に袖を通しています。人気テーマパーク近くという場所柄、たくさんのご家族、とくにお子様の笑顔が見られるのがなにより嬉しいですね。

ホテルのスタッフにとって大切なのはお客様の状況と気持ちを推し量ること。困っている様子が見えたら、すぐにお声かけするようにしています。より美しい日本語が話せるようになりたくて、現在も日本語を勉強中。将来はシェラトンのネットワークを利用して世界で働くのが夢。いつか中国に帰り、ホテルの仕事に携わりたいと思っています。