日本文化学科 「言語」ゼミ

「ことば」を学ぶ

「言語」ゼミ ・・・ 黒﨑佐仁子 先生

ゼミの内容

日本語の多様性に目を向け、ことばを通して、性・世代・集団・地域・心理・書きことば・話しことばなどのバラエティを学びます。専門演習ではゼミ生全員で共通のテーマについて考えていきます。そうした学びの中で、自分のテーマを探していき卒業研究へとつなげていきます。本学には言語のゼミが3つありますが、テーマの選択が幅広く自由であることがこのゼミの特色でもあります。
例えば1人称、2人称についての研究ということでAKB48の歌詞をテーマにしているゼミ生がいます。AKBの歌詞には、「ボク」や「キミ」が使われているものが少なくありません。「ワタシ」や「アナタ」ではなく、「ボク」「キミ」を選択する理由やその表現効果について卒業論文でまとめたいと思っています。


ゼミ生の声

私は新語や流行語、死語や廃語をテーマにしています。具体的には「ジーンズ」と「デニム」、「ズボン」と「パンツ」という単語の使われ方を調べています。ファッション雑誌『MORE』や『Men’s non-no』では「ズボン」は使用されません。また、『More』では下着のことを「ショーツ」と言っていたものが、やがて「パンツ」となっています。これに対し、『Men’s non-no』では、「アンダーウェア―」が使われています。このように、新しい語が生まれたり、消えていったり、意味が広くなったり、狭くなったりしていく様子を研究しています。このゼミは発表の機会が多いゼミで、自然とゼミ生みんなのプレゼンスキルが高まっていると感じます。(4年生)


担当教員から

言語のゼミですが、テーマ選択の幅は広く、自由に選ぶことができます。そのため、楽しく学んでいけますが、やる気がない学生はお断りしています。他のゼミと比較して、発表の機会が多くありますが、みんなが見守り、応援する雰囲気の中での発表なので、失敗を怖れずに自分のペースで思ったように発言することができて、結果的に発表する能力は高められていきます。言語に興味がある人はぜひこのゼミで一緒に学びましょう。


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