大学院 政治政策研究科 税法コース修了生による座談会開催レポート

政治政策学研究科(税法コース)で実際に学んだ修了生から直接、貴重なお話をお聞きしました。

2014年9月13日(土)13:00~14:00、
今年も大学院政治政策学研究科で税法を専攻した修了生をお招きして座談会を開催しました。
修士論文のテーマや、大学院進学について、入試準備、大学院で学ぶメリットなどをお話しいただきました。

ご参加いただいた修了生
政治政策学研究科 2013年3月修了 SYさん(男性)
政治政策学研究科 2014年3月修了 SKさん(男性)

自己紹介、指導教員、修士論文テーマ、現在の状況

SYさん
2011年に入学し、2013年の3月に修了しました。「法人税法の役員給与について」というテーマで修士論文を書きました。指導教員は平石雄一郎先生です。1年次は会計事務所に勤めながら通い、2年次には論文執筆と試験勉強と、税理士資格の取得に専念するために会計事務所を退職しました。在学中に税法科目に合格できなかったので、論文は書き上がっていますが、税理士試験科目免除の申請はまだしておりません。税務署で非常勤のアルバイトなどをしながら税理士試験を受け、結果待ちの状態です。会計科目は大学院に入学する前に2科目取得済です。

SKさん
2014年3月に修了しました。埼玉県在住で、大学院に進学する前は税金関係とは無縁のサラリーマンでした。税理士を目指して勤めていた会社を退職してから大学院へ入学しました。論文は「租税回避行為への対抗手段の検討―遡及立法包括的否認既定の導入の是非について」というテーマで書きました。松田直樹教授に指導いただき、松田教授ご退任後は山本教授に指導を引き継いでいただき書き上げました。


在学中の思い出、エピソードなど

SYさん
私が論文指導を受けた平石教授は元官僚で、昭和40年の法人税法の全面改定に関わられた方です。国税庁時代は税務署長をされるなどいろいろなところに赴任されご活躍されていたそうで、納税者の方とのやり取りなどを課税者側の視点からお話いただけたのは貴重で興味深いものでした。

SKさん
1年次の前期に税法の3人の教授の授業を受ける機会がありました。授業を受けたうえで、一番厳しく管理、指導をしてくれそうに見えた松田教授を指導教員として選ばせていただきました。入学当初、税法の知識がまったくなかったので松田先生に中野にある租税資料館に連れて行っていただき、本の検索の仕方、テーマに沿った調べ方を教えていただけたことが後に大変役に立ちました。


修士の学位による税理士試験科目免除について

SYさん
税法試験科目免除の申請をするには税法のいずれかの1科目に合格している必要があるのですが、私は昨年の試験で失敗してしまい、まだ合格していません。今年の夏に受験をして結果待ちの状態です。今のところ大学院修了後何年以内で申請をしなくてはならないという規定はないようです。同期の修了生は申請が通ってすでに税理士として活躍されている方が4、5人はいます。

SKさん
私は税法科目を1科目合格してから大学院に進学しました。会計学科目の簿記論をまだ合格していないので、簿記論の申し込みと同時に税法科目免除の申請をして結果待ちの状態です。私の同期でもすでに科目取得が完了し、論文の申請も通って、税理士の登録を行っている方がいます。


大学院進学の目的、大学院の選び方、聖学院大学大学院に決めた理由

SYさん
埼玉在住で勤務先も埼玉、車で30分くらいで通学できる通いやすさから聖学院大学大学院に決めました。大学院進学の目的は税理士試験科目免除。聖学院以外の大学院には資料請求だけはしましたが、受験したのは聖学院のみです。受験前に広報の職員に進学相談をさせていただき良い大学院だと思いました。

SKさん
税理士を目指そうと考えて都内の簿記学校に通った時に、そこで知り合いになった方の中に会計科目免除目的※と税法科目免除目的で2つの大学院を出られている方が5名くらいいて、そうした制度があることを知りました。大手予備校のWEBサイトで税法科目免除大学院一覧を検索して聖学院大学大学院の存在を知り、受験仲間からは聖学院の岸田貞夫先生の良い評判を聞きました。埼玉県に住んでいたので通いやすいということもあり、聖学院一本で進学先を考えました。

※聖学院大学大学院政治政策学研究科でも会計学科目免除を申請できるコースがあります。ただし、税法科目、会計学科目とも学位による試験免除の制度を利用する場合、2つの大学院を修了する必要があります。


受験した入試の種類、受験準備について

SYさん
社会人入試で受験しました。当時法人税を勉強しており、役員給与の損金算入制度に対して疑問があったので、それを研究してみようと思い研究計画書を作成しました。そのテーマは結局、修士論文にまでつながりました。研究計画書の書き方には特に迷いませんでした。小論文対策ということでは「租税法」というタイトルの税金について簡単にわかりやすく説明している新書版の本を1冊読んでおきました。

SKさん 
私も社会人入試を受験しました。研究計画書をどのように書いたら良いかわからなかったので研究計画書の書き方の本を購入し参考にしました。大学院を卒業している受験仲間に、私が作成した研究計画書を見ていただき、アドバイスをもらって仕上げました。そして、研究計画書に対する質問にはすべて答えられるようにしっかりと準備をしました。小論文の準備や対策は特にしませんでした。私は受験時は税の知識はまったくありませんでしたが、逆に知識がなかったので迷わずに書くことができたのかも知れません。書かれた内容が正しいかどうかということよりも、与えられた課題に向き合い、しっかり考えて書くことができるかどうかが問われるのではないかと私は解釈しています。


働きながら大学院で学ぶことは困難?

SYさん
私は1年次に会計事務所に勤務していました。私は働きながら、問題なく学べました。5時に仕事を終え、車で30分かけて通学して6時からの授業に間に合わせていました。授業に間に合わない方も時々おりましたが、遅刻は30分まで認められて出席となります。課題の発表を求められる授業が多く、自分の発表する順番の授業が複数重なった時は準備が大変でした。土曜日は午前中に授業を受け、午後に院生室(自習室)や図書館で課題発表、提出の準備をすることが多くありました。

入学した年が震災の年だったので、中止になった授業もあり、中止になった代わりにレポートの提出が求められ、それが非常に大変だったので同期の院生の結束が固まり、みんなで協力し合って勉強しました。卒業した今でも付き合いが続いています。

SKさん
私は会社を退職して進学しました。同期の院生は7割くらいは職を持っていましたが、全員卒業していますので困難ということはないと思います。論文の提出は必須なので、論文をどういうスケジュールで進めていくかによっては苦労した方もいるのではないかと思います。


大学院で学んで良かったと思うこと

SYさん
実務に関わっていると、決まっているやり方に疑問を持たずやり過ごすことが多いと思います。手順を覚えるだけではなく意義や意味を学問として体系的に学べることは大学院で学ぶ良さだと思います。政治政策学研究科ですから、税理士の試験に限定しないで政治や様々なことが学べます。私が特に印象に残っているのは憲法の授業です。「法の支配」「社会契約論」から始まり、現在に至るまでのつながりを体系的に学ぶことができたと思います。シャウプ勧告について学んだことで、素晴らしい考え方があるものだと思い「税金」が好きになりました。

SKさん
私は他の研究科の授業も履修しました。人間福祉学研究科の「福祉工学特論」です。授業の最後にプレゼンテーションをしました。その準備のために行った車椅子に実際に乗ってのシミュレーションやバリアフリーについて考えた経験は自分の視野を広げてくれたと思います。一見関係ないようなことでも将来役に立つことは多いと思っています。幅広い学びができることは大学院で学ぶ良さだと思います。


聖学院大学大学院で学ぶメリット

SYさん
私は大学を卒業後に一度別の大学院へ進学しています。卒業率30%くらいの大学院で、すごく放任な印象でした。その大学院と比較して聖学院の大学院は大変親切だと思います。キリスト教の信仰を持たれている穏やかな先生が多いことも特色だと思います。

SKさん
税法試験科目免除を目的に入学する方が多いということで、そうした院生に対する配慮がすごくなされている大学院だと思います。私の知り合いがやはり税法試験科目免除を目的として別の大学院で学んでいますが、単位数や論文の提出締切など、すごく大変だとこぼしていました。


受験を検討されている方へのメッセージ

SYさん
税理士試験は一発勝負でいくら努力をしても努力が必ず報われるというものではありません。修士論文は、それはそれで大変な思いで書くわけですが、努力したことは必ず報われます。また、大学院で出会う仲間、人間関係は、自分のその後の財産になると思います。

SKさん
大学院へ行くも行かないも自分の人生の中での大きな選択でしょう。あとになって「行っておけば良かった」と悔いの残る選択をしないようにしっかり検討されたら良いと思います。


進学相談会開催日程

12月13日(土)
 1 月10日(土)
両日程とも11:00~15:00 事前にお電話にてお申込みください。

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