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| 講演では、3人の先生が様々な角度から「本」について話をしました。 |
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| 1.本の歴史−粘土板から電子本まで− |
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まず、若松先生は、主に西洋の本の歴史をたどりながら、書物の成り立ちを説明しました。 |
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| 本は、古くは粘土、石、亀甲などに文字が書かれて作られていましたが、やがてパピルスや羊皮紙で作られるようになりました。しかし、印刷の時代になると、その印刷に適した紙で制作されるようになってきます。いまでは、本は、紙だけでなく、電子媒体のかたちをとってきています。 |
| 若松先生は、マルチメディアを駆使してこれらの書物の成り立ちを楽しく伝えました。 |
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| 2.いろいろな書物のかたち |
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次に、河島先生は、図書館から借りた貴重本などの解説をしつつ、書物の形態に着目して話をしました。書物は、一般的な書店や図書館によく置かれている洋装本だけでなく、さまざまな形態をとっています。大きさも、卓球台のサイズの巨大なものから米粒より小さいものまでいろいろです。河島先生は、いろいろな書物の形態を分かりやすく紹介しました。 |
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| その後、書物を身近に感じるため、みんなで1枚の紙でできる簡単な絵本作りをしました。 |
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| 3.本とディズニーランドの親しい関係 |
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最後に、清水先生は、本の形態ではなく、その内容について説明をしていきました。本には、ディズニーランドに似て、読者をその世界観に導いていく仕組みがあります。清水先生は、「ごんぎつね」などを例にとって、語り手や登場人物、場面設定に触れながら、世界観を作る仕組みを解き明かしていきました。その話は、まさに本の内容を解剖するものでした。 |
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実験タイムでは、「ごんぎつね」というひとつの物語を素材にして、いろいろな表現や伝達のしかた(黙読、読み聞かせ、紙芝居、DVD)を味わい、それらの違いを体験しました。 |
| 「ごんぎつね」の絵本を、まずひとりひとりが自分のペースにあわせて黙読したあと、図書館のお兄さんに扮した清水先生の読み聞かせを聴きました。読み聞かせとは、話し手が絵本などを音読して周りの人に聞かせることを言います。 |
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続いて、紙芝居の実演が行われました。紙芝居おじさんに扮するのは、渡辺先生です。実演では、昭和30年代を思わせる雰囲気をつくりだそうと、博物館から昔使われていた貴重な自転車と紙芝居セット(枠、拍子木付)を借りてきたり、当時のように飴を配ったりしました。観る人たちとのやりとりもユーモアたっぷりだったので、会場は笑いに包まれました。
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| 紙芝居で笑った後は、みんなでDVDを観ました。このDVDは、どこか物悲しさを感じる音楽がバックに流れてきたので、紙芝居とは反対にみんなしんみりと見入りました。 |
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実験タイムの締めくくりとして、各自で「ごんぎつね」のクライマックスシーンを作ってみました。ひとりひとりがいろいろな形の吹き出しや、書体、絵文字、顔文字を使ってクライマックスのシーンを自分なりに演出するというものです。言葉でつづられる内容だけではなく、文字とその大きさ、書体、その他、本とは一体何によって出来上がっているのか、それを体験しました。参加者はクレヨンや色鉛筆なども巧みに使い自分の読みを表現し、発表しました。 |
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| 「本を解剖する―メディアとしての書物の世界」は、全国でも類のない、図書館情報学という分野でのプログラムでした。活発な質疑応答あり、展示物への興味津々な様子あり、実験タイムでは名場面作りにめいめいが夢中になるなど、実施者と参加者が一体となった楽しくも有意義な時間となりました。来年も実施してほしいとの声もでました。本プログラムは大成功だったと言えます。
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