幸せな若者の拠点 聖学院大学 page2
トリニティ教育研究所 本間 勇人
偏差値?センター試験の弊害
今では85%もの大学が活用している制度だ。学習指導要領を逸脱しないように作成され、しかも選択式問題で、思考力といってもそれほどのものはいらない。論理的思考力を活用したとしても、創造的思考力などは不要である。そんな試験のための勉強では、未知の世界をサバイブするスキルや才能など多感な中高時代に育つはずはなかった。
しかし、これからはそんな時代ではない。日本のGDPは中国に追い抜かれる。ギリシア、ローマ帝国、絶対主義、スペイン、オランダ、イギリス、ソ連、そしてアメリカ・・・、覇権は次々と遷移するのが歴史だ。そんな激動の時代に生きる光は、既存のコンサバ知識ではなく、知識それ自体までも創りかえる=トランスフォームする知である。日本の教育や研究もその流れを手にしなければ、どうなるかは火を見るより明らかだ。
それなのに、センター試験に象徴されるコンサバ知識を測る指標、つまり偏差値なんかをサーチライトにしたところで、闇を脱することはできない。だいたい偏差値という指標が国際社会にはないということを知っていただろうか。ハーバード大学やケンブリッジ大学の偏差値はどれくらいですかと尋ねてみても、国際社会では通じないガラパゴス的基準なのだ。
世界標準へ-聖学院大学の新しい試み
これからは、探究し、議論し、編集し、プレゼンして、自分の考えを生み出す自分の中の基準を国際社会で通用するようにアレンジしていくことが本当の知の育成なのだ。それによって、自分の考えを生み出す基準を世界中の人と共有できるかどうか。そこに生きる価値がある時代がやってくる。だから聖学院大学は、偏差値で測る知を捨て、世界標準の知を育成する研究拠点を作ってきた。
若者まで保守化している日本では、世界の大きな動きに、まだまだ気づいている人は少ない。大事なことは、本当の世界の扉を開く拠点を仲間とともに創ることなのだ。
HOME
前のページへ