講演会「社会福祉士、精神保健福祉士ってなあに?」 2008.7.2(水)
7月2日アセンブリアワーに、3名の卒業生による講演会が開催されました。
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左から山下力也さん、小保方奈々恵さん、小暮郁美さん
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<お話の内容>
3名の卒業年次の異なる先輩たちから、(1)社会福祉士、精神保健福祉士を目指すきっかけ、(2)大学での学びのプロセス、なかでも演習や実習の経験、(3)国家試験の勉強、(4)就職活動、(5)現在の職場の概要、仕事内容、(6)仕事をしていてのやりがい、(7)仕事をしていて大変なこと、の7点を中心にそれぞれの経験談を語っていただいた。
◆その人がその人らしく生きることに寄り添う
小暮郁美さん(2002年卒業、精神保健福祉士、三枚橋病院勤務)
人とかかわる仕事がしたいという気持ちがあり、最初は児童に関心があった。授業などで精神科には偏見があり差別が強いことを知り興味がわいたことがきっかけだった。大学在学中には精神科に限らずいろいろなボランティアに行ったことが今の仕事にも役立っている。その人がその人らしく生きていくのを支援する仕事であると強調し、長期入院をしている方の退院の支援においてもその人が生きてこられた歴史や思いを大切にすること。仕事をしていてのやりがいは、利用者にきちんと寄り添えて、かつチームのスタッフに利用者(患者)の意向がきちんと伝えることができたときに感じる。大変なことはいまのところあまりない。きっと小さなことはたくさんあるのかもしれないが、小さなこともプラスに考えるようにしているので大変なことはあまりない。
◆一人の伴奏者として
山下力也さん(2005年卒業、社会福祉士、生活ホームかえでホーム勤務)
僕は「未成年」「聖者の行進」という二冊の本と出合い、知的障害を持った方が登場し、社会的な差別や虐待を受けるシーンが印象に残り、調べるうちに社会福祉士という資格があることを知った。大学では実習を通して自分を知る(自己覚知)作業を深く行うことができた。それは実習中とその事前指導、事後指導のなかでも深めることができた。仕事をする上でのやりがいはやはり仲間(利用者)の笑顔で、今も忘れられないのは、一緒に買い物に行き腕時計を買った利用者の笑顔だと話した。大変なこととしてはやることが多いこと、たとえば事務的な仕事、利用者の相談、車での送迎、余暇支援の計画や話し合い、連絡帳の記入、お知らせの作成、ヘルパー派遣事業所とのコンタクト、家族との連絡調整などなど、、、。国家試験対策については受かるための必勝法はない。自分がやったことは①全教科における基本的名ことが書かれている本を繰り返し読むこと、②過去3年間の過去問を問題文が覚えてしまうくらいまでとき続けること、③問題に関係している条文を解説に出てくるたびに読んでいくこと、④上記三つに慣れてきたら他の解説書や問題集などで基本の知識に肉付けしていく。就職活動については、国家試験が終わってから活動をした。大学3年生のときに障害者関連施設へのアルバイトを行うことがきっかけで現在の職場に就職を決めた。
◆大学の今しかできないことを!
小保方奈々恵さん(2007年卒業、社会福祉士、特別養護老人ホームはなぶさ勤務)
はじめは自分の身近な体験からも精神保健福祉士を目指そうと思っていたが、やりたいことはなんだろうと考えたときに高齢者とかかわる仕事を選んだ。大学ではなるべく授業は前のほうに座って授業を聞くようにしていた。それはお勧めします。仕事をしていてよかったなと思うことは、なかなか名前を覚えてもらえない利用者の方に名前を呼んでもらえるようになったときや、ありがとね、といわれるときなどにやりがいや喜びを感じる。日々のかかわりの積み重ねのなかでそのような声をかけてもらえることを実感している。大変なことは、変則勤務で休みも不規則ですし、体力、精神力ともに必要な仕事だということを痛感している。向いていないなとか、この仕事やっていていいのかな、と思うこともある。国家試験対策については、私はおぼえるのが苦手な方なので、いらない紙にたくさん書いて覚えるようにした。ボールペンのインクが何本もなくなるくらいまで書いて覚えた。友達といろいろな語呂合わせを考えながら覚えた。
<質問>
Q いつごろから国家試験の受験勉強を始めましたか?
山下:はやめ早めに動くことが大事だと思います。僕は大学1,2年のときから心がけていた。大学2年生のときに履修者選考試験があったので、それをきっかけに始めた。
小保方:大学4年生の夏までは実習があったので、本腰を入れたのは実習が終わってからの10月頃から始めた。
小暮:4年生くらいから過去問はやりはじめて、実習が終わってから本腰を入れた。
<参加した学生の感想>
・今までとりあえず何か資格を取りたいと漠然と考えていましたが、実際働いている先輩のお話を聞いて、福祉の現場で働くすばらしさや難しさをあらためて考えさせられました。
・ますます資格取得への意欲が高まった。
・資格取得に向けて何をすればよいかというアドバイスも現実的なものばかりで、次はこれをやってみようと思うことができ、今後の計画を立てやすくなりました。
・大学でのこれからの学び方も参考になりました。
・授業の大切さや実習の重要性を実感することができました。
・実習については、実習生だからできることがあり、また、実習で何を学びたいかを明確にして取り組む必要があることを学んだ。
・皆さん、努力を積み重ね、自分の夢をかなえて、生き生きと仕事をしているという印象を受けました。
・人とかかわる仕事はやりがいがあると同時に困難なことがたくさんあると思いますが、プラス思考で前向きな発言に、学ぶことがたくさんありました。
・キーワードは「その人らしく」、「やりすぎない」だと感じました。