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学科長メッセージ
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●こども心理学科長
窪寺 俊之
スピリチュアルケアで自己を成長させ、
「寄り添いと癒しの専門家」になる
 虐待を受ける、親や友達がいない・・・多くのこどもが傷ついている現代社会。そのような傷ついた人をケアする人材への社会的なニーズに応えるため、実績を重ねてきた人間福祉学部の中に3つ目の学科として「こども心理学科」を立ち上げました。
 これまで「こどもに接する」といえば、どちらかといえば教育的立場、つまり‘上から目線’になりがちでしたが、こどもたちが本当に求めているのは、例えば「話を聞いてくれるお兄さん」「一緒にご飯を食べてくれるお姉さん」ように、自分と同じ高さの目線に立って寄り添い支えてくれる‘癒しの存在’ではないでしょうか。聖学院大学には、他人の痛みや悲しみが分かる優しさを持った学生が多く入学してきます。彼らならば、専門的なカウンセリング技術とカウンセリングマインドの両方を身に付けることで、真のニーズに応える人材に育ってくれると期待しているのです。
 他者を癒すだけでなく、自分をも癒していく学科です。カリキュラムにはボランティア活動など臨床の場が豊富に用意されており、直接こどもたちとの絆を強めていく体験を通して、「自分も誰かの役に立っている」という確かな自信を持つことができるでしょう。自分の内面的な成長を実感できるチャンスが多いのは、教員と学生とのパーソナルな結びつきが深い聖学院大学ならではの特長です。
 宗教をも超えた大きな全体的存在(超越者)から見れば、人間はみんな同じ世界の中に在る隣人なのだから、一人ひとりの人権や尊厳を大切にしていこう・・・今までありそうで無かった「スピリチュアルケア」の姿勢を鮮明にしたこの学科の設立は、争いの絶えない人間社会を大きく変えていく可能性を持った革命的な一石を世界に投じたのかもしれません。

こども心理学科長:窪寺俊之先生に聞く【1】


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こども心理学科長:窪寺俊之先生に聞く【2】


窪寺 俊之プロフィール
聖学院大学人間福祉学部こども心理学科長、聖学院大学大学院教授(スピリチュアルケア学)。博士(人間科学、大阪大学)。1939年生まれ。埼玉大学(教育学部)卒業、東京都立大学大学院(臨床心理学)に学ぶ。米国エモリー大学神学部卒(神学)、コロンビア神学大学大学院卒(牧会学)。米国、リッチモンド記念病院(ヴァージニア州)と淀川キリスト病院(大阪市)でチャプレン(病院付牧師)。イーストベイ・フリーメソジスト教会牧師(米国、サンフランシスコ市)。関西学院大学神学部教授を経て現職。日本臨床死生学会理事、スピリチュアルケア学会理事、日本神学会会員、日本福音主義神学会会員、実践神学の会会員、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団評議員。著書は『スピリチュアル入門』『スピリチュアルケア学序説』『スピリチュアルケア学概説』など多数。

スピリチュアルケア
スピリチュアルケアは、「広く大きな世界観を持ってあなたの横に立ち、あなたのスピリチュアリティを大切にします」という、「人間が人間となる」ための考え方が基本です。その「癒し」「自己回復」の効果は、医療・看護・介護・教育などヒューマンサービスの領域で現在広く期待されており、今後は一般企業の中でも人事・総務部門や心理学を応用したモノづくりなどの分野でニーズが高まると考えられます。