面倒見がよく、入って記録が伸びる、聖学院大学陸上競技部

聖学院大学の陸上競技部について



聖学院大学のキャンパスの北東側に、トラックが1周250mというこぢんまりとした陸上競技の練習場はあります。
映画『フィールド・オブ・ドリームズ』を彷彿とさせるそのグラウンドには「山田宏臣記念陸上競技場」という名前が付けられています。山田宏臣氏は聖学院高校出身で、東京五輪とメキシコ五輪に走幅跳の代表選手として出場したアスリート。日本人で初めて8m越えのロングジャンプをした名選手です。山田氏のレリーフは、トラックを見下ろすインタ-ネットカフェに掲げられています。

陸上部の監督には、長く埼玉県内の高校で陸上競技の指導に貢献された吉田幸二氏をお招きし、4年目を迎えました。
現在21人の部員が切磋琢磨する陸上部ですが、今年5月の関東インカレで入賞者を12人も出し、初めて表彰台にも上がりました(男子走高跳準優勝=政経3年・吉川弘祐さん)。体育大学や運動部に力を入れる有名大学に入学しなくても、陸上競技を続け、活躍できることが実証されたわけです。
 その強さの秘密はどこにあるのか。吉田監督と選手に聞いてみました。

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「集中力と高いモチベーションで強くなる」

吉田 幸二監督


吉田幸二監督(東京教育大学卒業) 陸上競技の練習は、球技系種目と違って楽しいものではありません。自分を追い込むようなことを毎日やるわけですから、個人競技であっても1人では続けることができません。同じ辛さを共有する仲間が、同じ場所で同じ時間を共有することでお互いの励みになるのです。

強い部を作るには、もちろん優秀な人材の確保も大切ですが、思い切って練習できる環境が欠かせません。
環境とは施設・設備だけでなく、集中して打ち込むことができる練習時間の確保です。あくまでも学業優先ですから、朝から晩まで練習漬けというわけにはいきません。そこで、部員1人ひとりから授業の時間割を提出してもらい、それを一覧表にして、「この曜日はこの時間帯にこのメンバーが集まれるな」ということを確認します。それに合わせて効果的な練習メニューを組みますから、時間が限られていても充実感を味わうことができるし、強くなれるのです。

 スポーツが好きだといっても、その人の希望進路が体育系とは限りません。特に女子の場合、将来は福祉関係や保育関係の仕事に就きたいが、大学で競技も続けたいという人が少なくありません。でも、それを両立できる進学先は意外に見つからないんですね。その点、この大学にはそういった職種への期待に応えられる学科も多いし、何よりも埼玉の中心にあって交通の便が良く、県内からなら無理なく自宅通学ができるのも魅力でしょう。

 少人数なので、指導者の目が行き届くし、監督・コーチと選手の接触も深くできます。選手が200人を越えるようなマンモスチームだと、卒業するまで監督と直接言葉を交わしたこともない学生がいたりしますが、ここではそんなことはありません。また、大きいチームにはレベルの高い選手も多く、自分が出場標準記録をクリアしても試合に選ばれるとは限りません。しかしこの部では、自分が努力して結果を出せば、即そのまま上のレベルの大会に出場することができるのです。選手のモチベーションが上がるのは当然でしょう。
 昨年関東インカレで入賞者を出してから、「次は表彰台へ!」を合い言葉にして練習の質を上げ、量を増やしてきました。選手たちの自覚が高まり、成長してくれたことが、今回の好結果につながったのでしょう。埼玉県内ではかなり活躍が認められるようになりましたが、今後は部員の人数を増やし、もっと大きな大会でアピールしたいですね。

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